よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

安珍と清姫-和歌山県日高川町:道成寺

2024年04月01日 | 和歌山
Doujouji Temple, Hidakagawa Town, Wakayama Pref.

さてさて、見頃というのはまだ早い道成寺の桜でしたが、ワタクシ達は開花が早い枝垂れ桜の撮影を楽しんでいました


ところで、道成寺というと歌舞伎や能楽などでもよく取り上げられるお寺でして、
かの有名な「安珍と清姫」の物語の舞台なんですよ。皆さんも安珍・清姫の話は知っていますよね


昔、安珍という若いお坊さんが、熊野大社へお参りする途中、庄屋さんの家に一晩泊めてもらいました。
庄屋さんの一人娘の清姫と出会い、二人とも強く心惹かれあうのですな。
安珍は、「熊野大社からの帰りに、必ずまた立ち寄るから」と、言い残して庄屋の家を出発します


しかし、到着した熊野大社の僧侶に心の迷いを見抜かれ、目を覚ませと安珍は諭されました。
修業中の身であった安珍は改心し、清姫と会わないよう来た道とはちがう道を帰る事にしました。
清姫はそんな事とはつゆしらず、安珍の帰りを待ちわびて、見知らぬ旅人に声をかけます。
「あの、もし。熊野詣からの帰りの、若いお坊さまにお会いになりはしませんでしたか?」と


別の道で帰ったと知った清姫は、わけがわからず混乱しながらも必死に安珍を追いかけます。
日高川を船で渡る安珍を見つけましたが、清姫は日高川で溺れてしまうんです。
すると清姫は赤い火を吐く恐ろしい大蛇の姿に変化し、さらに安珍を追い続けたんです


安珍は必死の思いで道成寺に逃げ込み、釣鐘の中に隠れました。
大蛇になった清姫は安珍の隠れた釣鐘に体を巻きつけ、真っ赤な炎を吐き続けて、とうとう安珍を焼き殺してしまいました


というような話になるわけですが、今の時代だと清姫はある種のサイコパスじゃないかと思ったりもしますが、
皆さんは子どもの頃にこの話を読んだ時に、どんな感想を持たれましたでしょうか


境内にも安珍・清姫ゆかりの場所がありました。釣鐘ごと焼き殺された時の安珍って、どんな気持ちだったのでしょうね


お寺の前の参道にあるお土産物屋さんには「釣鐘まんじゅう」というのが売られていました。
さすがに清姫は口から火を吹いているのではなく、可愛い女性に描かれていたのでした

使用したカメラ:1、8枚目はFUJIFILM X-T30、他はFUJIFILM X-Pro2


開花が遅れていた今年の桜(ソメイヨシノ)でしたが、ようやく関西でも各地で開花宣言が続きました。
どうやら今週半ばから週末にかけてがソメイヨシノの見頃になりそうなのですが、
週末の天気予報はあまり良くないんです。週末カメラマンにはなんとも悲しい天気予報です。



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