源氏物語にも影響があるという在原業平の伊勢物語。
機会があって少しだけ話を聞いた。
1000年のベストセラーという内容であったが、とても判りやすかった。
1000年のベストセラーという内容であったが、とても判りやすかった。
特に伊勢物語の成立についての片桐洋一氏説をわかりやすく解説してもらった。
後世に色々と書き加えられ、原型からはるかに文章も変わり
現在の段と順番も違っていたのではないかという説も面白かった。
現在の段と順番も違っていたのではないかという説も面白かった。
おそらく源氏物語も同様ではないかと思う。
印刷のない時代、写本という手作業であれば必ず誤字や脱落もあったと思う。
また現存しない巻もあったかもしれない。
印刷のない時代、写本という手作業であれば必ず誤字や脱落もあったと思う。
また現存しない巻もあったかもしれない。
源氏物語の文章に慣れてきたので、伊勢物語の原文にはかなり違和感を感じたけれど。
説話集というのだろうか、今昔物語に近いのだろうかよくわからないけれど、
源氏物語の文章の方が洗練されてしっかりしている感じがした。
説話集というのだろうか、今昔物語に近いのだろうかよくわからないけれど、
源氏物語の文章の方が洗練されてしっかりしている感じがした。
しかし、
源氏物語の和歌よりも伊勢物語の和歌の方が、はるかに馴染みがある。
勉強不足だが、自然と覚えている和歌や段があるのは不思議。
日本人にとってわかりやすいという点では、業平の歌の方が上かもしれない。
源氏物語の和歌よりも伊勢物語の和歌の方が、はるかに馴染みがある。
勉強不足だが、自然と覚えている和歌や段があるのは不思議。
日本人にとってわかりやすいという点では、業平の歌の方が上かもしれない。
また、物語絵も綺麗なものが多かった。
古い時代、書いた人が亡くなった時に
お経をその上に書いて棺にいれたという事も知った。
事例を見ながら源氏物語絵もどうだったのだろうと思った。
お経をその上に書いて棺にいれたという事も知った。
事例を見ながら源氏物語絵もどうだったのだろうと思った。
1000年以上も昔に愛されたこの物語は、当時の藤原氏に対する反感もあり、
業平が藤原氏に一人立ち向かい、主(あるじ)を大切にした事からも武士にも好まれたという。
業平が藤原氏に一人立ち向かい、主(あるじ)を大切にした事からも武士にも好まれたという。
源氏物語の蔭に隠れているが、1000年も昔から人々に愛された伊勢物語。
源氏物語にも色々と反映されている事だろう。