源氏物語と共に

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源氏物語国際フォーラムⅡ

2008-11-10 14:07:58 | 日記

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最終日に何とか参加してきました。


プログラムをもらって、あれ、前日の方がミーハーの私向きだったと思いました(笑)
前日には、三田村雅子先生や山本淳子先生をはじめ、
吉岡幸雄先生の講演もあったようです。


今回は海外の研究者の発表が主でしたが、とても興味深いものでした。


以前にこちらで紹介しました「紫式部物語」を書かれた
ライザ・ダルビーさんのお話もとても面白かったです♪


特に印象的だったのは、お歯黒のお話。
まだ若若しいご自分の娘さんにやってみたそうです。


その結果、やはり黒髪とあの白塗りの顔には黄色の歯では美しくなく、汚い。
やはり黒い影のお歯黒の方が綺麗☆といわれたのにはびっくりしました(笑)


お嬢さんはお母さんのためにいい迷惑だったことでしょうね~
でも、私はすご~く納得しました。


それから海外の方は、やはり源氏物語の訳に苦労したというお話でした。
トルコ語で訳された方は女性の名前ひとつとってもどう伝えるか難しいと。
花の名前でも変な意味にとらえられる言葉があると。


トルコ人にはない平安時代役職をどうやって伝えるか、
また和歌の言葉(掛詞)の表現をどうするか、
その点に大変苦労したといわれたのが印象的でした。


英訳にしても、文章を1人称、2人称にするかそういう文法も含めた
訳の難しさと文章の比較もありました。


そして、中国では源氏物語のような恋愛小説が
式部の時代にまだ生まれていなかった事にも驚きました。


紫式部はいったい漢詩からどうやってこんな心理的にも優れた小説を
1000年前に作れたのでしょう。まさしく天才ですね。


海外でも、若い世代は源氏物語を知らなくても、
登場人物などがSF小説になっていて知るという発表もありました。


日本ではマンガなどもありますが、、
日本が誇れるこの源氏物語をちゃんと知らないままに終わるのが常なようです。


江戸時代には絵入りであらすじと人物を紹介した版本も出ていますが、
現代では、源氏物語=プレーイボーイのお話?で終わってしまうのが残念です。


でも、千年紀で色々な方が興味を持ってくださるのは嬉しいです。


個人的には秋山虔先生をはじめ、伊井春樹先生、川添房江先生と、
ご本でしか拝見できなかった諸先生のお顔を見られた事が嬉しかったです♪


お昼に出たお弁当。それにしても、頭が大変疲れました~(笑)(全部参加された方はすごい!)
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