源氏物語と共に

源氏物語関連

好きな女君

2009-02-13 10:55:41 | 登場人物

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源氏物語で好きな女君は?といわれると困ります。


どの女性も素敵なので、沢山!といっています。


講座の男性2人にどの女君が好きですか?と聞いてみました。


一人は夕顔。もう一人は朧月夜と。


タイプは違いますがどちらも素敵な女君です。


夕顔はいかにも女性らしい感じ~
キーワードは撫子。風に揺らぐ薄いピンクの大和撫子のイメージです。
アニメGenjiでもそういう小柄で可愛い感じになっていました。
でも、彼女は弱弱しい・というほどではありません。


2人だけの時に結構良い歌を源氏に返しています。


源氏が露の光やいかに?というと、



光ありと見し夕顔のうは露はたそがれ時のそら目なりけり(夕顔)


と、たそがれ時の間違いだったという歌。
尻目に見ながら、こういう風に言うのはちょっと意外だけれど可愛い~☆
その後も、あまのこなればと名前も言わず、
ただ源氏に柔らかく接する女性。


源氏が夢中になるのもわかりますね~
彼女は「らうたし」という言葉で表現されています。
女性はこういう柔らかさが必要ではないかと。


最初に女性から歌を詠みかけたので、
夕顔の娼婦性とかいう話もありますが、
最初は頭中将と思って歌を詠んだという説もあります。
どちらにせよ娘の玉鬘同様に、女性にも人気のある女君です。



一方、朧月夜は光源氏と兄朱雀帝の2人を手玉にとる人。
美しくて魅力的☆
敵である右大臣家の娘。それでも自分の意志を持っています。


ちょっと源氏に対して腰が軽いのですが、
最後にはさっさと出家して源氏の先を行く女性です。


若菜の巻で女三宮と、紫の上の間に入って
困った光源氏はつい朧月夜と関係をまた結んでしまいました~


『「今めかしくもなりかへる御有様かな。昔を今に改め加へ給へるほど、
中空なる身のため苦しく」とさすがに涙ぐみ給へるまみの、
いとろうたげに見ゆるに(若菜)』


と、紫の上はすぐに『昔を今に』とその関係に気づき涙ぐみます。
 
朧月夜は牡丹のようなあでやかな女性のイメージです。
俵万智さんが好きといわれていたはず。


しかし、牡丹の色は源氏物語にはかさねにしろ、
出てこなかったと私は思いました。
この点はちょっと不思議に思います。


他にも沢山の女君達。
召人にせよ、女房にせよ、
様々な立場の女性が千年前にも精いっぱい生きて存在していた事を
源氏物語は教えてくれます。


どの人がお好みですか?
「端役で光る源氏物語」という本も出ていたと思いますが、
http://www.honya-town.co.jp/hst/HTdispatch?nips_cd=998408647X
自分なりに発見するのも楽しいかと思います♪


写真は「嵯峨乃彩」のチョコ。紅牡丹、葵、桔梗、山吹、菊、桜など。


コメント (5)
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