【シーズン6】人生が100倍楽しくなる、パスターまことの聖書通読一日一生(旧約聖書 新約聖書 聖書通読ブログ)

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使徒の働き24章

2021年05月02日 06時57分19秒 | 使徒の働き
使徒の働き24章 フェリクスの裁判
1.フェリクスの裁判(24:1-21)
パウロがカイサリアに護送された後、大祭司アナニア、数人の長老、そしてテルティロという弁護士の集団がパウロを訴えるためにやってきました。テルティロは、パウロを訴えて言います。パウロは「ペストのような存在」つまり駆除されるべき疫病のような人物である、と。実際パウロは、あのナザレ派のリーダーで、ユダヤ人の間で騒動を起こし、神殿を汚そうとしたので逮捕したのだ、と言います。新改訳の注を、本文として認めるなら、テルティロは、パウロを逮捕した際に、千人隊長のリシアが割って入ったので、こうしてフェリクスの手を煩わせる結果に相成りましたと弁明しているのですね。
10節、総督のフェリクスは、パウロの言い分に耳を傾けます。パウロは答えました。まず、パウロは自分がエルサレムに来てまだわずか12日であり、群衆を騒がせ、社会秩序を乱したなど事実無根、その証拠はありません、と(11-13節)。また、パウロは、自分たちは分派と呼ばれているが、彼らの旧約聖書の信仰とさほど変わるものではない、と(14-16節)。さらに神殿を汚した事実もない、と言うのです(17-18節)。実際パウロがエルサレムにやって来た目的は別でした。彼は異邦人の間で開拓した教会から集めた多くの献金を、エルサレム教会に送り届けていたのです(1コリント16:1-4)。また彼が神殿に上ったのは、まさに彼自身についての誤った噂、つまりユダヤ人の伝統に対する敵対者というものに対処するためでした。彼はエルサレム教会の指導者たちのアドバイスに従って、一保守的なユダヤ人として律法を守っていることを示すために、ユダヤ人の習慣に沿って身を清め、さらにナジル人として誓願を立てている四人の男性のために頭を剃る費用を提供したのです(21:23-26)。このような時に、彼はユダヤ人の指導者たちに発見され、訴えられたのだ、と言うのです。最高法院での騒ぎは、復活についてのユダヤ人の教派的な対立の問題について一方の側(復活はある)に立った議論をしたので、あんなことになってしまいました、と弁明しています。
2.フェリクスの関心(24:22-27)
パウロの語ることに耳を傾けていたフェリクスは、判決を延期しました。それは、事件の事実関係を、千人隊長リシアに聞いて裏を取る必要があると考えたからでしょう。少なくともこの時点で彼は実に公正な裁判を進めています。さらに彼は「この道についてかなり詳しく知っていたので」本腰を入れて、問題を追及する気になったのかもしれません。後に彼は、妻のドルシラを連れて再びパウロを呼び出し、イエスを信じる信仰についての話を聞きました。しかし、パウロが「正義と節制とやがて来るべきさばき」について語るのを聞くと、恐ろしくなってそれ以上のことを聞こうとしなかったようですね。確かに、聖書は神のさばきを語りますが、それで終わりではありません。聖書がより重要なこととして語るのは、神のさばきが、イエスの十字架の死によって取り去られたこと、全人類に罪の赦しが提供されていることです。フェリクスは、恐ろしさによって耳を閉ざしてしまったので、一番大事な部分を聞き逃してしまったわけですね。また、フェリクスは、実際のところ目に見えない価値よりも、お金を愛する貪欲な人間でした。彼はパウロを幾度も呼び出しましたが、それは実際には賄賂欲しさのためでした。ただそれが二年にも及んだというのであるから、フェリクスの金を貰いたい忍耐は、たいしたものです。けれども、パウロに金銀はなく、あるものは福音のみ、イエスの十字架による罪の赦しのメッセージのみであったのです。結果パウロは、牢に留置されたまま2年も時を費やしてしまいます。しかしそれは、神がフェリクスの回心を期待してパウロと共に費やされた時でもあるのでしょう。一人の人間にかける神の忍耐も相当です。では今日もよき一日となるように祈ります。

今日の聖書クイズ(中級):フェリクスの妻、ドルシラは、誰の娘であったでしょうか?①大祭司アナニア、②ヘロデ・アグリッパ1世、③ピラト
昨日のクイズの答えは、①タルソ、今日の答えはまた明日!

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