春ちかし

今朝は、ひんやりしたものの、午後は、春を想わせるような暖かさであった。午後、自転車で走っていると、畑を耕運機で耕している老人を見ると、その横顔が役員のＵさんに良く似ているので、自転車を止めて眺めていると、はたしてＵさんであった。もう８０才位であるが、元気に、自分の身丈以上の大きさの耕運機を器用に操作しておられた。田植えの準備が今頃からするとは知らなかった。何事も、準備が大切なことを知らされる。その畑の横をよく通り、稲の生長を見るのが楽しみの一つであった。畑は２～３反（６００～９００坪）の大きな畑で道路脇の端に、花菖蒲が植えられており、時期になると美しく咲き乱れていた。沢山植わっているので、持ち主に会えば、無理を言って少し株分けしてもらおうと思っていたが、一向に出会うことがなく、まさかＵさんの畑とは知らなかった。早く分かっておれば、無理を言って株分けして頂くのであった。今日、お願いして快くお許しを頂く。なおも自転車を走らせて、コミュニティーホール裏の公園では１５人位の高齢者がゲートボールに熱中している姿は、いかにも、平和な日本を実感した。少し行くと、ほうれん草を収穫している畑があった。他のほうれん草の畑を近くで見ると、四つの大きさの違うほうれん草が植えられていた。時期をずらして、出荷するためなのだろう。大和川に架かる高野大橋から眺めると魚釣りする人、河川敷でゴルフの練習する人、散歩、ジョギングする人達が目に入って来る。少し遠くの川面を見ると、青さぎが一匹、身動きもしないで立っていた。川中では鴨が数匹泳いでいた。こんな風景を楽しめるのも、あと僅か１月半となる。何か淋しさを覚える。