歴史とドラマをめぐる冒険

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長篠の戦いの本当の凄さ

2020-12-10 | 織田信長
長篠の戦い、3段打ちについては、つまり3隊に分けた一斉射撃については「ほぼ否定」されています。

鉄砲の数は最低1000丁です。3000丁だった可能性もあります。

信長の本当の凄さは「それだけの鉄砲を調達した」「なまり玉を調達した」「火薬も調達した」点です。海外貿易を抑えたことによってそれが可能となりました。鉄砲は国産できましたが、「なまり」「火薬」は主に輸入であったからです。

終わり、、、、でもいいのですが、せっかくなので蛇足を書きます。

長篠の戦いの場合「3段打ち技法で、絶え間なく撃ったなんてことはない。そもそも防衛陣形であった。勝頼が突っ込んだのは偶然で、防御陣形をとっていたら、たまたま突撃してくれて、予想もしなかった成果が得られただけだ。信長の意図ではない。偶然だ。」

とこんな風に信長を捉える意見もあります。

「ちょっと待てください」です。

防御陣形は間違いありません。柵の中に閉じこもっていたわけです。しかし「たまたま突撃してくれた」にしても「多くの鉄砲と、なにより鉛玉、火薬がなければ」、この作戦は成功しないわけです。武田軍にも鉄砲はありましたが、玉と火薬を調達できないから、すぐ撃ち尽くしてしまったわけです。

「それだけの鉄砲を調達した」「なまり玉を調達した」「火薬も調達した」

堺を抑えることでそれは可能になりました。その点はきちんと評価すべきだと思うのです。信長を過大評価すべきではないけど、経済への着目はきちんと評価しないといけないと思います。

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