ハナママゴンの雑記帳

ひとり上手で面倒臭がりで出不精だけれど旅行は好きな兼業主婦が、書きたいことを気ままに書かせていただいております。

3女性誘拐監禁事件の続報2

2013-05-16 21:32:04 | 事件

3女性が発見された日。近所に住む若い女性2人が、車でアリエル・カストロの家の前を通りかかった。周囲には複数の警察車と警官。女の子を抱きかかえた若い女性が、「私はアマンダ・ベリーよ!」と警官に言っている。

アマンダ・ベリーの名はお馴染みだったので、すぐにそれが誰のことかわかり、2人はショックを受けた。女性の一人は、娘を抱きかかえて歩くアマンダの姿を写真に捕えた。アマンダの隣を歩くのは、チャールズ・ラムジーと思われる。

あの日アリエルは、玄関外側の網戸には錠を下ろしたが、内側の頑丈な木製のドアには錠をかけ忘れた。そのためアマンダの、網戸越しの助けを求める叫び声が、隣人たちに届いたのだ。

 

6日(月)にアリエル(52歳)と一緒に逮捕された兄のペドロ(54歳)と弟のオニル(50歳)は、起訴されることなく9日(木)に釈放された。

その後二人は、テレビに出演。アリエルの逮捕時オニルは、マクドナルドの駐車場に停めた車内にアリエルと一緒にいたそうだ。警官が来たとき、「アリエルが信号無視でもしたのだろうと思った」という。寝ていたところを警官に起こされたペドロの方は、てっきり未払いの罰金(公共の場での飲酒に対する)のことで警官が踏み込んできたと思った。

エキスパートによると、警察署で撮られた三人一緒の写真(下左)のボディー・ランゲージは明白だという。頭を垂れたアリエルの有罪は明らかだが、ペドロ(中央)は何も隠すところがないから挑戦的にも見えるほど堂々と胸を張り、オニル(左)は自分には覚えのないトラブルなので何か別のことを考えているのだそうだ。

警察署に連行された三人は、別々に取り調べを受けた。

 

身なりをきちんとさせたら、別人のようなお二人。いや~、イメージって大事ですねぇ。 (・・・私もノーメイク主義を見直すべき?

 

兄のペドロは警官に、一体何の罪で連行されたのか訊いた。すると警官は、“Kidnapping”(誘拐)と書いた紙切れを彼に渡した。「えっ!誘拐!何だこれ?誘拐?誰を誘拐したって?」彼は混乱してしまった。

アリエルは、弟のオニルに言ったという。「すまん、オニル。お前は何も知らなかった。すまない、オニル。」

事件発覚後はアリエルを“怪物”とみなすようになった二人は言う。「最悪の瞬間は、ジーナが被害者の一人だったと知ったときだった。」ジーナの父親フェリックスとは、長い友人だからだ。「ジーナを誘拐して監禁しておきながら、あいつはジーナの無事な帰還を祈る集まりに参加し、ジーナのおばあちゃんをハグし、情報提供を呼びかけるポスターを貼っていたんだ。」

二人はアリエルが被害者の一人アマンダに産ませた娘にも会っていた。アリエルは二人に、彼女はガールフレンドとの間にできた子だと言っていた。アリエルの家を訪ねた数少ない機会には、二人は酒がおいてあるキッチンにしか招き入れられなかった。他の部屋は全部カーテンで目隠しされていて、アリエルはそれを、エネルギー節約のためだと説明したという。アリエルは、屋内にいる間は音消しのためラジオかテレビをつけていた。また酒を手にすると、外の階段に腰掛けて飲むよう二人を促した。

逮捕されていた間、二人は一般市民から死の脅迫を受け、家を破損され、一人(どちらかは不明)は家に押し入られた。二人が関与していたという証拠は何もなかったため釈放されたものの、「自分たちを知らない人間には、今後もずっと疑いの目で見られるだろう」と二人は語った。

もしアリエルがしていたことを知っていたら? ―― 「即座に警察に通報したさ。そんなこと(誘拐監禁)、間違ってるからな。兄弟も何もない。」

 

三人の被害者のうち、影が薄かったミシェル・ナイト。2002年にミシェルの行方がわからなくなったとき、母親は捜索願を出したが、その少し前にミシェルの幼い息子が彼女から取り上げられ里子に出されていた。そのためFBIは「ミシェルは自らの意志で失踪した可能性が高い」と、失踪15ヶ月後に彼女の詳細をデータベースから削除してしまっていた。(別の報道源によると、バーバラが捜索願を取り下げたという説も。)ミシェルの息子が当局に取り上げられたのは、ミシェルの母親バーバラが当時つきあっていた男が暴力的で、ミシェルの幼い息子に怪我をさせたためだったという。

ミシェルが救出されて以来、ミシェルの身内の“顔”として登場しているのが、大叔母のデボラ。だがミシェルは、母親のバーバラには面会を拒絶しているし、デボラにも連絡を取っていないとのことだ。

ミシェルとジーナは長期にわたる監禁生活で姉妹のように親しくなったので、退院した10日(金)、ミシェルはジーナの家に身を寄せたと報道されている。

電動車椅子に乗っているのがデボラ。                             報道を聞いて、ジーナの家に行ったらしい。

 

身内のなかでミシェルが会ったのは、 弟のフレディー(30歳)のみ。「病院で会ったミシェルは、幽霊のように顔が白かった。でも彼女は、『こっちに来て、私をハグしてよ!ずいぶん久しぶりだわ!』と言ったよ。僕に会って嬉しそうだったし、すごく久しぶりだったけどすぐに僕とわかってくれた。」

フレディーによると、彼は16年前、14歳のときに母親に家を追い出された。そのため姉が失踪していたことも、テレビで救出のニュースを見るまで知らなかった。

 弟のフレディーと、                                        母親のバーバラ。

 

バーバラは、娘と面会するため法律家を雇ったという。

 

監禁されていた3人が救出されてから5日後の、11日(土)午後。胸に赤いリボンをつけた約200人のクリーブランド市民が、ミシェルを支援するため彼女が入院していた病院からアリエルの家のあるシーモア通りまで行進した。彼等の誰もミシェルを個人的には知っていなかったし、彼女の名を聞いたことすらなかった。

掲げられたメッセージには、 “GET WELL MICHELLE! STAY STRONG! WE SUPPORT YOU!” と書かれている。

 

家族に迎えられたアマンダとジーナとは対照的に、家族からのサポートがないミシェルのニュースが、市民の感情を揺さぶったのだった。

三人のうち一番早く誘拐されたミシェルは、アリエル・カストロの暴力による損傷が特にひどく、片耳は聴覚を失っており、顔面の整形手術も必要だということだ。ミシェルはまた「少なくとも5回は、アリエルによって流産させられた」と警察に語ったそうだ。アリエルは妊娠した彼女を飢えさせ、腹部を殴ることにより流産させたという。

アリエルは外出する際は三人を縛り上げ、目も口もテープでふさいだ。帰宅すると、皮膚が破れたり髪が抜けたりするのもかまわずテープを乱暴に引きはがした。長時間窮屈な姿勢におかれたため、床ずれもできた。

ジーナもまた、損傷を受けている。ミシェルとジーナは最後まで地下に監禁されていたが、アリエルの“お気に入り”だったアマンダだけは、最近は2階で過ごすことを許されていた。「三人のうち救出後の写真が公開されているのはアマンダだけだが、それにはちゃんと理由がある」のだった。

クリーブランド市議会議員は、3人の被害女性とアマンダの娘を今後長期間にわたって経済的に支援するため、“Cleveland Courage Fund(クリーブランドの勇気基金)”を立ち上げた。 Facebook のページはこちら

3人の被害女性たちは市民のサポートに感謝するとともに、プライバシーの尊重を要請しているということである。

 

・・・ミシェルさんの母親のバーバラ!14歳の息子を家から蹴り出していたって・・・14歳ってまだ未成年じゃ?扶養の義務放棄とかの罪にはならなかったのかな?それとも息子さん、すでに別居か離婚していた父親の元に追いやられたってこと?

いずれにしても、11年も監禁されていてようやく解放されたら、誰だってまず最初に近親、特に親に再会したいはず。なのにミシェルさんが母親に会うことを拒否しているということは、余程のことがあったのでしょう。しかもこの母親、娘に会うため法律家を雇うって?! 深い事情はわからないけど、とても哀しい状況です・・・。

さらに犯人のアリエル・カストロは、「無罪を主張する予定」だそうだし。

あの状況でどうやって無罪を主張できるんだろう!? 謎だ・・・

 

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