フランスでの症例見直しは、世界各国における流行について再検討すべきではないか。アメリカも、COVID-19 の前にインフルエンザが流行していたが、アメリカでも検証すべきではないかと思う。
SARS-COV-2 was already spreading in France in late December 2019
(要旨)
COVID-19 は、2019年12月下旬、フランスでの公的に認められた最初の症例の1ヶ月前、すでにフランスで拡散していた。
初期の市中への拡散はCOVID-19 の伝染病に関する我々の知識を変える。
この新しい事例は、流行の理解を変え、モデル研究はこの新しいデータに適応すべきである。
(導入)
COVID-19の流行は、フランスでは2020年1月下旬に始まったと考えられている。ここでは、2019年12月にパリ北部にある当院の集中治療室に入院した患者の一例を報告するが、病因診断がなく、保存された呼吸器サンプルにPCR検査が遡及的に行われ、COVID-19感染を確認したた。この結果から、COVID-19の流行はもっと早くから始まっていたと考えられる。
2019年12月、中国で発症した後、新型コロナウイルス(SARS-COV-2)はいくつかの国で拡散し、COVID-19感染症を引き起こした。WHOは2020年3月11日にCOVID-19についてパンデミックと宣言した。フランスは2020年1月24日にSARS-COV-2関連に感染した最初の症例を報告した。 両症例とも武漢への渡航歴があった。私たちの知る限りでは、これら2例はフランスで最初に確認された症例であると考えられている。COVID-19はインフルエンザ様疾患(ILI)を併発することが多く、中国ではCOVID-19の流行に直面していたが、欧州諸国では季節性インフルエンザに悩まされていた。