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浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

このように「保守」は翼を広げる

2016-01-30 15:17:50 | 政治
 以下は『北海道新聞』の記事。「新党大地」が、自民党の翼の中に入る。このように、かつては対立していた政治勢力をも、「保守」は堂々と連携していく。

 しかし野党は、過去のしがらみにそれこそこだわり、翼を広げることができない。もうここで勝負はあった、というしかない。「合従連衡」こそが勝利への道なのに、その道を歩もうとしない政治勢力。


新党大地と衆参選挙協力を 首相、自民幹部に指示 民主・鈴木氏の離党視野

01/30 06:30、01/30 08:03 更新

 安倍晋三首相が、夏の参院選や次期衆院選での新党大地との全面的な選挙協力を実現するよう自民党幹部に指示したことが分かった。複数の政府・自民党関係者が29日、明らかにした。大地の鈴木宗男代表が4月の衆院道5区(札幌市厚別区、石狩管内)補欠選挙で自民党公認候補の支援を表明したことを受け、継続的な連携が可能と判断した。選挙協力に向け、自民党側は鈴木氏の長女貴子衆院議員(30)=民主党北海道副代表=に離党を促し、次期衆院選で自民党公認候補とすることも検討している。

 自民党の茂木敏充選対委員長らが鈴木氏と水面下で接触しており、伊達忠一参院幹事長も29日、国会内で鈴木氏と会談した。民主党と選挙協力してきた大地が自民党との全面協力に転じれば、道内政界に大きな影響を与えるのは必至だ。

 関係者によると、首相は昨年12月28日に官邸で鈴木氏と会談した際、貴子氏を評価していると伝えた上で「ぜひ(自民党で)育ててみたい」と持ちかけた。自民党は来週にも開く道ブロック両院議員会で本格的な党内協議に入る見通し。

 貴子氏は現在2期目。2014年衆院選では民主党候補として道7区(釧路、根室管内)で自民党の伊東良孝氏(67)に敗れ、比例代表道ブロックで復活当選した。自民党内では貴子氏が民主党を離党した場合、次期衆院選は比例単独1位で処遇する案も浮上している。

 国会法は比例選出議員の既存政党への移動を禁じており、貴子氏はすぐには自民党に入党できない。このため自民党側は貴子氏が民主党を離党して無所属議員になった場合、自民党との統一会派への参加を呼びかけることも想定している。

苦難の中を生きてきた人びとから学ぶこと

2016-01-30 15:15:50 | 社会
 『東京新聞』の、この記事は、読むべきである。


「負けずに生きた人の証しを」 ハンセン病の歴史継承進める宮崎駿さん

2016年1月30日 夕刊

 全国のハンセン病療養所で入所者の高齢化が進む中、差別に遭いながら強く生きてきた元患者らの証しを残そうとする動きが広がっている。三十一日の「世界ハンセン病の日」を前に、国立療養所多磨全生園(たまぜんしょうえん)(東京都東村山市)と交流のある映画監督の宮崎駿さん(75)がハンセン病の歴史の継承を考えるイベントで講演し、「生きる苦しさと、負けずに生きた人の記念碑をずっと残したい」と保存活動にエールを送った。 (石原真樹、谷岡聖史)

 宮崎さんは二十八日に港区で開かれた「ハンセン病の歴史を語る 人類遺産世界会議」に登壇した。

 全生園の近くに住み、たびたび園や隣接する国立ハンセン病資料館に足を運んできた宮崎さん。園は入所者が育てた三万本の木や納骨堂などの史跡、資料館について、人権を学ぶ場として永久保存を目指す「人権の森構想」を進めており、宮崎さんはその発案者。老朽化した寮舎の再現のために寄付も行ってきた。

 故郷に戻れなかった入所者の遺骨約二千六百五十柱が納められた納骨堂にも繰り返し訪れ、いつしか「両親や友人、恩義がある人のことも合わせて拝む」かけがえのない場所になった。

 初めて訪れたのは二十数年前、代表作「もののけ姫」(一九九七年公開)の構想中に行き詰まり、ノートを手に歩き回るうちにたどり着いた。入所者が植えた桜の巨木の生々しさに圧倒されて、その日は帰宅。後日あらためて資料館を訪問すると、療養所内で使われていた専用通貨などの展示品に衝撃を受けた。

 以来通う度に「おろそかに生きてはいけない。作品をどう作るか正面からきちんとやらなければ」と痛感したという。「無難にせず、『業病(ごうびょう)』と言われたものを患いながらも、ちゃんと生きた人をきちんと描かなくては」と決意し、ハンセン病患者を思わせる人たちを「もののけ姫」に描き込んだ。

 主人公の少年アシタカが受けたのろいのあざもハンセン病から着想を得たと明かし、「あざはコントロールできない力とむしばんでいくもの、両方を持つ。そういう不合理な運命を主人公に与えた。それはハンセン病と同じ」と言及。「反応が怖く覚悟が必要だったが、(元患者の)みなさんが喜んでくれて肩の荷が下りた」と語った。

 宮崎さんの講演は、全生園の入所者で資料館で語り部をする元患者の佐川修さん(84)と平沢保治さん(88)の呼び掛けで実現した。佐川さんらは「ハンセン病患者は、国の強制隔離や社会の偏見で故郷や肉親を奪われながら、強く生きてきた。人権を尊重する大切さを伝えるため、自分たちがいなくなってからもこの場所を残せるように取り組みを進めていきたい」と話している。

<ハンセン病> 細菌の一種、らい菌による感染症。感染力は弱く、国内では現在新規の患者はほとんどいない。国は1907年に「らい予防法」の前身となる法律を定め、患者を全国の療養所に強制隔離する政策を取った。同法は96年に廃止されたが差別や偏見から社会復帰できない人も多く、元患者(2015年5月1日現在1725人)が全国14カ所の療養所で暮らす。平均年齢は83・9歳(同)。多磨全生園の入所者は今年1月29日現在で195人。


<もののけ姫> タタリ神ののろいをかけられた少年アシタカが、製鉄集落の人間にすみかを奪われた神々と人間との戦いに関わる中で、犬神に育てられた少女サンと出会い、自然と人間の共存を模索する物語。集落の奥で働きながら生きる全身包帯の人たちはハンセン病患者がモデル。






日本人はultranationalistを支持する

2016-01-30 08:29:44 | 政治
 安倍政権はultranationalistの集まり、彼らが行う政治は、したがってultranationalistの政治である。

 その安倍政権への支持率が47%くらいある。また政党でも、もっとも支持率が高いのが、自民党。つまり国民の多くは、ultranationalistを支持していると言うことだ。

 18歳選挙権が実施されるが、おそらく多数は自民党を支持するだろう。何故に自民党は18歳選挙権を実施するのかというと、それは自民党は確信があるからだ。自民党は20歳以下の政治意識を調査して、みずからへの投票数が増加すること、世代別に70代以降と20歳以下の自民党支持率がもっとも高いのだという結果を得ているそうだ。

 そうだろうと思う。政治に関してきちんとした知識を持ち、興味関心を抱いている若者は多くはない。幼い頃から、スポーツに1日の大半を使い、中学生、高校生の時期は朝から夜遅くまでスポーツに励んでいる。本を読むとか、勉強するとか、そういうことと無縁の生活を送った若者が多い。そのために、彼らは部活動を必修化した。部活動の必修化は、高校紛争対策であったことがすでに明らかになっている。文科省が必修化をおろしたのは、部活動を必修化しなくても、若者は政治活動に関与しないからだ。
 若者がどの政党に投票するか。みずから政治的な自覚をもって投票活動を行うか。ボクは否定的だ。SEALDsの熱心な行動により反安保闘争が盛り上がったとしても、しかしその数は圧倒的に少ない。

 政治的なレベルでは、ボクは絶望的である。絶望の中に希望を見いだすか、希望を持っていて絶望するか。ボクは前者を選ぶ。

http://lite-ra.com/2016/01/post-1931.html
 

口利き

2016-01-30 08:19:50 | 政治
 今日の『朝日新聞』に以下のような記事があった(部分)。
 しかし、経団連や大企業が自民党に政治献金をおこない、みずからに有利な政策を行わせることも、「口利き」ではないか。きちんと資金を届け出ていれば、「合法」なのである。なんのために政党助成金という制度ができたのか。自民党は、国民から自動的にカネをもらい(収奪し)、それとは別に企業や経団連などからも多額のカネをせしめる。そして大企業や富裕者のための政治を展開する。
 それでも、国民はだまっている。怒らない日本国民。甘利という政治家を選出している地元の選挙民の声をテレビで見たが、政治倫理なんか糞食らえの発言。何をしても、どんな悪事を働いても(最高の悪事は安倍政治なのだが)、選挙民は支持を表明する。

交通違反もみ消し・裏口入学… 口利き依頼は日常茶飯事

2016年1月30日05時04分

 甘利明・前経済再生相の事務所の現金授受問題は、辞めた公設秘書らによる「口利き」の有無が焦点の一つとなっている。議員秘書や役人によると、議員側の役所などへの働きかけは日常的にある。どのような「口利き」が法に抵触するのか、識者の見方も分かれている。

 「新技術を開発した地元業者がいるから会ってもらえないか」。ある農林水産省幹部には、そんな依頼が国会議員の秘書から年10件以上寄せられる。予算配分や官僚人事に関与する議員側の依頼は断りにくく、業者には「基本的に会わざるを得ない」。だが、それ以上の要望は断るという。

 「支持者の子が大学を受ける。何とかなるかなあ」。別の中央省庁幹部は数年前、国会議員秘書から電話を受けた。「難しい」とやんわりと断ったが、中には菓子折りを渡してくる議員も。要望は聞き、ほぼ同額の菓子を返す。「自分の身を守るため、細心の注意を払っている」

 国土交通省職員の一人は「政策を通すために政治家に理解してもらうことが大切。相手が与党か野党か、有力議員かで対応も違ってくる」と打ち明ける。

 議員側にも事情がある。「昔は交通違反のもみ消しは簡単にできた。見返りに選挙時、人を動員してもらい、票につなげるのが一般的だった」。自民党のベテラン秘書は語る。新潟県警幹部が議員秘書を介した依頼で交通違反の記録を消した事件があった2000年以降は難しくなったが、今も支援者の依頼はあるという。