浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

放出される放射能

2011-03-22 16:41:21 | 日記
 福島原発の周辺は、人体に有害な強い放射線が出されていることが、次々と報道されている。

 これは「東京新聞」

1600倍の放射線を測定 IAEA、原発周辺地域で

 【ウィーン共同】国際原子力機関(IAEA)は21日、IAEAの放射線測定チームが福島第1原発の周辺地域の土壌と大気から測定した放射線量を発表、原発から約20キロ離れた福島県浪江町付近で通常の約1600倍に相当する毎時161マイクロシーベルトの放射線量を測定したと明らかにした。

 文部科学省の調査では浪江町で15日、330マイクロシーベルトが測定されている。IAEAは「高い数値が測定された。状況を見守っていきたい」としている。

 IAEAのチームは20日、原発から16~58キロ離れた10以上の地点で土壌と大気の双方を測定。測定値には土壌と大気双方のデータを盛り込んだとしている。IAEAによると、原発の50~70キロ圏の土壌からも通常より高い放射線量が測定されたという。IAEAは0・1マイクロシーベルトを通常値としている。

 チームは今後数日間、福島県内で作業を続ける。原発から52キロ離れた二本松市内では4・2マイクロシーベルトだった。

 IAEAは17日、日本政府の要請でチームを日本に派遣した。天野之弥事務局長は「専門家チームをさらに派遣したい」としている。


http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011032201000247.html

 これは「朝日新聞」

福島原発近く海水から放射性物質 最大で基準の126倍2011年3月22日12時38分


 東日本大震災で被害を受けた福島第一原発近くの海水から、最大で安全基準の126倍にあたる濃度の放射性物質が検出されたことを、東京電力が22日未明の記者会見で明らかにした。漁業への影響などを評価するため、今後も調査を続けるという。

 東電によると、21日午後2時半に放水口付近で0.5リットルの海水を採取して調べたところ、ヨウ素131が原子炉等規制法が定める基準の126.7倍、検出された。仮にこの水を3日間飲むと、一般人の年間限度にあたる放射線(医療被曝〈ひばく〉を除く)を被曝することになる。ヨウ素131は、放射線の量が半分になる「半減期」が8日間。

 このほかセシウム134が基準の24.8倍、セシウム137が16.5倍検出された。

 福島県の環境放射能測定基本計画によると、福島第一原発では年に2回、検査することが定められている。

 海水の放射性物質は、魚などの体内にとりこまれて濃縮され、さらにその魚を食べた人に影響を及ぼす恐れもある。東電は22日にも、21日の1地点を含む4地点から採取した海水を調べる予定。

 海水への流入原因は今のところ、複数考えられる。原発から漏れ出て空中を漂っていた放射性物質が雨とともに海に落ちたり、使用済み核燃料のプールに向けた放水で地下にしみ込んだ水が海に流れたりした可能性があるという。

 東電からは防災計画に基づいて経済産業省原子力安全・保安院に連絡。経産相や福島県大熊町、双葉町の町長のほか、漁協がある同県浪江町、富岡町にも21日午後11時すぎから22日午前0時すぎにかけて連絡したという。

 海産物への影響について、細川律夫厚生労働相は22日、会見で「色々な海域で分析をしっかりさせていただきたい。魚介類の出荷が始まる際には、検査実施について県と協議をしていきたい」と述べた。また、同省は22日、茨城、千葉両県に対し、沿岸の水産物へのモニタリング検査を強化するよう要請した。


http://www.asahi.com/national/update/0322/TKY201103210384.html
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マスコミのウソ

2011-03-22 16:34:19 | 日記
 放射線をだす野菜などが問題になっているが、これについてテレビでの解説は「直ちに・・・」を繰り返している。確かに「直ちに」ではないかもしれないが、いずれは健康に害を及ぼす。

 この点については、何度か言及してきた。

 有益なブログを発見した。

 http://pegasus1.blog.so-net.ne.jp/2011-03-22-1
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戦後の歴史

2011-03-22 16:27:55 | 日記
 今度の原発事故、原発がなければ起きなかったこと。なぜ日本にこんなたくさん原発があるのか。その出発は、中曽根康弘である。これは常識の部類になるが、法政大学の五十嵐さんがこれについて簡単な解説を加えている。

http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2011-03-22


 なお、五十嵐さんの解説の末尾、コメントに関する言及があるが、ほんとに揶揄することしかできない輩が不誠実なコメントを書き続けることがしばしばある。「過去と未来の間」には、そうしたコメントが多い。コメントについては、一応こちらでチェックして載せるかどうかを決めているが、不誠実な書き込みが多い。

 何度か揶揄的なコメントに対して議論したことがあるが、徹頭徹尾不誠実を貫くコメントで、これでは議論しても仕方がないと思い、それ以後不誠実なコメントについては、読まずに「削除」している。
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日本の原子力関係の機関はすべて信用できない

2011-03-22 00:10:29 | 日記
 以下、いくつかの新聞記事を並べる。これらの記事を読んで、表題の結論が妥当であるかどうか判断してほしい。

 まず「朝日新聞」の記事。
 
国、住民の被曝予測公表せず 研究者らが批判2011年3月21日23時45分


 
住民の被曝(ひばく)量や放射性物質が降る範囲の予測を国が公表していないため、研究者らから批判が出ている。文部科学省が委託した機関が1時間ごとに計算し原子力安全委員会に報告しているが、国は「データが粗く、十分な予測でないため」と説明している。

 予測システムはSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測)と呼ばれる。原子力安全技術センター(東京)が、原発の位置、放射性物質の種類や量、放出される高さ、地形などを元に、最新の風向きや風速のデータを加えて計算。日本全域を250メートル四方に区切り、それぞれの場所にすむ人が吸入などで被曝する量を予測する。

 同センターによると、11日の地震発生約2時間後から、東京電力・福島第一原発について計算を始めた。放射性のヨウ素や希ガスについて、放出量の見積もりを何段階かに変化させて計算。1時間ごとに2時間後までの被曝予測データを、原子力安全委員会に報告しているという。

 原子力安全委員会事務局は「放射性物質の種類や量、放出時間などの推定が粗いので、避難などの判断材料としては使っていない。その状況なので軽々しく公表できない」と説明している。

 一方、長瀧重信・長崎大名誉教授(被曝医療)は「条件がすべてそろわないと予測できないというのはおかしい。国は持っているデータをすべて公開することが大事だ。根拠をもとに住民と相談して、対応を決めるのが原則ではないか」と話している。

 福島第一原発から出た放射性物質の拡散予測について、米原子力規制委員会(NRC)は「あくまで推定で、実際とは異なるかもしれない」と注釈つきで公表。米国はこれらを参考に原発から半径80キロメートル以内にいる米国人に避難を勧告した。また、フランスやオーストリアの研究所なども拡散する様子の動画をホームページなどで公開している。(木村俊介)

http://www.asahi.com/national/update/0321/OSK201103210061.html

 次は「東京新聞」

一部で雨の放射性物質増加 水道水は10都県で2011年3月21日 22時55分

 
文部科学省は21日、20日朝から24時間の雨やちり、ほこりなど降下物の検査結果について、雨の影響で、放射性のヨウ素やセシウムの量が大幅に増えた地域があったと発表した。

 文科省は「別の検査の結果を考慮すると、空間や水道水の放射性物質は健康に問題ないレベル」としたが「農作物への影響は、厚生労働省を中心に検査する必要がある」と説明した。

 また文科省は21日、都道府県が20日採取した水道水の検査結果を集計し、ヨウ素とセシウムが茨城、栃木、群馬で、ヨウ素が埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、山梨で検出されたと発表。独自調査している福島県も21日午前8時の採水で、ヨウ素が水1キロ当たり23ベクレル検出されたと発表した。いずれも国の基準値を下回った。

 文科省集計分は20日(19日採取)と比べ、ヨウ素が山梨で検出。セシウムは東京で不検出となったが群馬で確認された。

 水1キロ当たりの量はヨウ素が茨城12ベクレル、栃木10ベクレル、東京2・9ベクレル、新潟3・6ベクレルなど。セシウムは栃木2・8ベクレル、群馬1・2ベクレルなど。宮城県は震災の被害で計測不能。

 国の原子力安全委員会の摂取制限基準は水1キロ当たりヨウ素が300ベクレル、セシウムが200ベクレル。

(共同)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011032101000431.html

 次は、ロイター通信。

食品からの放射性物質検出、当初考えていたよりも深刻=WHO2011年 03月 21日 19:15

[北京 21日 ロイター] 世界保健機関(WHO)は、福島原子力発電所の事故後に一部食品から基準値を超える放射性物質が検出されたことについて、当初考えていたより深刻な問題、との認識を示した。

 新華社によると、中国は日本から輸入する食品について、放射能検査を実施する。韓国も放射能検査の対象を拡大することを明らかにした。

 WHOの西太平洋地域スポークスマンであるピーター・コーディングレイ氏は、ロイターとの電話インタビューで「深刻な状況であることは、極めて明らか」と述べたうえで「われわれは最初の数日間は、こうした種類の問題は20─30キロ圏内に限定される可能性があると考えていたが、状況はそれよりもずっと深刻なものだ」との見解を示した。

 同氏は、基準値を超える放射性物質を含んだ食品が、世界各国に広がっていることを示す証拠は現在のところはない、との見方を示した


http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-20151820110321

 次は「読売新聞」

東北など在住の米政府職員にヨウ素剤…米国務省 福島原発
 
【ワシントン=黒瀬悦成】米国務省は21日、東日本巨大地震で被災した福島第一原発の放射能漏れ事故を受け、東京都と横浜市、名古屋市、東北・関東・甲信越の各県と静岡県に住む米政府職員と、その家族に対し、内部被曝を防ぐためのヨウ素剤を配布すると発表した。


 同省は、配布は「念のための措置」であり、現時点で服用する必要はないとしている。

(2011年3月21日22時25分 読売新聞)


http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110321-OYT1T00606.htm

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