浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

絶対に!

2011-03-17 22:28:37 | 日記
 絶対にあってはならない事態が起きている。「絶対」は、ありえないことであるが、原発に関しては事故は「絶対」にあってはならない。

 「想定外」の地震と津波があったからといって、今回の事故を「やむを得ない」ということはできない。原発事故には、「想定外」など「絶対に」あってはならないのである。

 となると、原発に頼らないエネルギー政策を推進しなければならない。太陽光など自然エネルギーをどのように効果的に利用していくか、この方向にエネルギー政策を転換する時期が来たのだ。そしてこの転換は「絶対」の至上命令なのだ。

 もしこの転換がなされないなら、この事故の教訓は全く活かされないことになる。

 すべての学校の屋根に太陽光パネルをとりつけよう! 家庭で太陽光発電設備を設置するとき補助しよう!

 脱原発、21世紀の日本はこれしかない!

これも必読。

http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html
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生きるということ

2011-03-17 18:47:36 | 日記
 私たちは、好きこのんでこの世界に生まれてきたわけではない。なぜか私たちは、この世に生まれた。I was born. 私たちは受身形でこの世にある。人間が受身形で生まれてきたことを詩にした人に吉野弘がいる。

http://ym212152646.fc2web.com/poem-h.y.html

 受身形で生まれた人間は、それが故に、なぜ生まれてきたのかを問おうとする。私の高校時代がそうだった。なぜ私は生まれたのか?私は生まれる価値があるのか・・・・・今では一定の答えが出ているが、ここでは書かない。こういう問いに一度は直面した方がいい、ということだけをここに記しておく。

 さて、受身形で生まれた私たちは、生まれてきた時代を選ぶことができない。今まさに生まれてきたこの時代、この場所に生まれ、そこで生きていかざるを得ないのである。

 私たちはこの世界に生まれるかどうか、この時代に生まれるかどうか、この場所(この両親のもと)に生まれるかどうか、事前に問われることがないままに、今、ここに私たちは存在する。そして今、ここで生きる。


 激しい地震が襲い、巨大津波が街や家や車や人間を呑み込み、そして原発が危機的な状態になっている。当然、私たちは不安に駆られる。あたりまえだ、

 だが私たちが生きるのは、今、ここ、なのである。死なない限り、私たちは今、ここに、未来に向かって生き続ける。どのような状況であろうとも、である。

 だから今の状況を冷静に受けとめよう。

 そして問題をこう設定しなければならない。現状よりも、私たちの未来をよりよくするためにはどうしたらよいか、と。この「私たち」は、いうまでもなく、狭い意味の「私たち」ではなく、被災者や、原発事故の拡大をを何とか防ごうとしている命がけで奮闘している人びとも含むなど、広い意味での「私たち」である。

 もう私は若くはないが、私の人生も未来へとつながる。諸君はもっともっと先の未来へとつながっている。

 不安におびえてばかりいてはダメだ。いかなる状況があろうとも、「私たち」の中の一人である私が、未来へつながる目的をもって歩み始めなければならない。私の人生を生きることが、「私たち」みんなの人生を生きることなのだ。

 そのために、今をとにかく精一杯生きる。これしかない。

 原発から放射線がでている、だけど私たちは生きている、今。被災者が学校の体育館で寒さに震えながら生きている、今。卒業式を迎えられない小学生が、こんな状態だからなくてもいいといって、元気に生きていこうとしている、今。

 原発から遠く離れている私たちが不安におののいていてどうする!地震も津波を受けないで、今まで通り生きている私たち。想像力を働かせよう。

 現実に負けないで、生きる、今、今、今!!! 

http://www.christmas.co.jp/movie/detail/IZ-EYnhTgO4%3Ff%3Dvideos

今、今、今
【作詞】藤田敏雄
【作曲】いずみたく

あの人が教えてくれたの
人生を歩んで行くとき
いつもは忘れていることだけど
なによりも大事なこと
それはあなたもわたしも
今 生きていること

1.今、今、夜の終わりに
  今、今、暗い広場で
  今、今、みつめあいつつ
  今、今、恋がわかれる
  今、今、けれどその時
  今、今、陽はまた昇り
  今、今、空を見あげて
  今、今、私は生きる
   二度と帰らぬ時 今 
   それが私の生命
   今、今、このひととき
   ああ 今、この今こそ

2.今、今、花が死ぬ時
  今、今、虹を待つ時
  今、今、船が出る時
  今、今、涙ふく時
  今、今、私は生きる
  今、今、私は生きる
  今、今、私は生きる
  今、今、今、また生きる
   二度と帰らぬ時 今
   それが私の生命
   今、今、このひととき
   ああ 今、この今こそ

   二度と帰らぬ時 今
   それが私の生命
   今、今、このひととき
   ああ 今、この自由を


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2011-03-17 08:22:48 | 日記
 これは「朝日新聞」の記事。福島原発から漏出した放射能が風に乗って全国各地に運ばれている。

放射線量、10都県で平常時の上限超す 16日夕まで2011年3月17日0時5分

 文部科学省は16日、同日午前0時から午後5時の間に、全国の都道府県の定点で測定された大気中の放射線量を公表した。茨城県や栃木県などの10都県で、過去の平常時の上限を超えた値が測定された。福島県からはデータが届いていない。

 15日夕までの段階では埼玉県、千葉県、東京都など1都7県で平常時の上限値を超えていた。それ以後に宮城、山形、長野の各県などが上限値を超え、15日に上限値を超えていた山梨県や静岡県、東京都などで測定値が一時下がるなど値は揺れている。

 福島第一原発事故の影響によって、こうした変化が生じていると考えられることから、文科省は全都道府県に対し、1時間に1回測定値を報告するよう要請している。こうして集計された結果は、同省のホームページなどで公開されている。

 200キロ以上離れた東京都内でも普段より高い数字が検出されているものの、公表された値はいずれも健康被害が出るレベルではないと考えられる。

 被曝(ひばく)医療に詳しい鎌田七男広島大名誉教授(血液学)は「高いといってもわずかな数値で、直ちに人体に影響が出る数字ではない。普段通りの生活をしていて大丈夫だ」と話している



http://www.asahi.com/national/update/0316/TKY201103160448.html

 直ちに人体に影響が出る値ではないと繰り返しているが、この事態が長期化するとどうなるのか、人によって影響が異なることはないのか・・・・など、いろいろな疑問が湧いてくる。そういう疑問に答える記事はないようだ。人心の動揺を防ぐという観点からの報道がほとんどである。

 なお、この記事にもあるように、遠く離れているから安心というものでもなく、風向き、風量、湿度などにより、遠方でもあってもきわめて限定された地域で高濃度の汚染がなされることもある。チェルノブイリ原発事故の際に、そういうことがあった。



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岩水寺の史料

2011-03-17 08:09:01 | 日記
 昨日岩水寺の副住職さんが、『伎倍』入手のために来られました。諸君も知っていることと思いますが、諸君の先輩諸氏が岩水寺を研究しています。しかしその際、史料がなかったため、史料に基づかないで研究をまとめています。もちろん岩水寺について書かれた文献や聞き取りなどを駆使してまとめられていますから、大いに価値があります。副住職さんも、史学部が研究をしていたことを知っていて、新しい『伎倍』を入手したくなったとのことです。

 諸君の先輩たちが研究したときには見つかっていなかった史料が、でてきたそうです。古いのは1600年代、ほとんどは明治以降のものだそうです。浜北文化センターの整理が終わったら、岩水寺に行こうと思います。

 岩水寺については、下記のHPを。

http://www.gansuiji.jp/

 ただし、行基が開山したというのは後世につくり出された架空の物語です。秋葉山秋葉寺も行基が開山したとしているように、この周辺の古い寺院はおしなべて行基による開山であるとしています。それはすべて虚偽です。

 大きな寺院には「縁起」(この場合は沿革史をまとめたもの)が作成されていますが、作成時点でねつ造されたものだと思います。そういう縁起がいつ頃つくられ、なぜそこに行基が入り込んだのか、これも研究課題になります。

 調べてみてください。確か『行基信仰』という本もあったような気がします。私は読んでいませんが。
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