春江美術館・画廊春 (彫刻家 奥村信之・描く詩人 水村喜一郎作品常設) 

春江美術館・画廊「春」作品展示の様子を 画廊犬コテツと共にお伝えします。

法王が認めた彫刻家 奥村信之展(1)

2015年05月21日 | 奥村信之 彫刻家

画廊春にて 5月23日(土)~6月7日(日) 奥村信之展開催します。

奥村氏はTBSテレビ「世界不思議発見」でも紹介されましたが、ローマ法王の彫像を制作したことで有名です。

彼の制作したヨハネパウロ2世像は バロックの大家ベルニーニが造った像と向かい合う形でハートオブバチカンに

永久展示されています。ベネディクト16世像も制作しましたが 彫刻の歴史の中で ローマ法王像を2度にわたって

制作したのは彼だけです。

 今回世界的な彫刻家である奥村氏の個展を 大垣の小さな画廊で開催することができるのは奇跡的なことです。

 実は奥村氏とは 大学の同窓生であり、一緒に美術を学んだ仲です。彼は彫刻を専攻し私は油を専攻していました。

奥村氏は学生時代より静かに粘り強く、ひたすら制作をしていました。

 先日 銀座の個展で会った折り、「僕は今でも学生時代と同じことを続けているだけだよ。」と話してくれました。

「石の上にも30年」とさりげなく語っていましたが、ここまでの道のりの何て遠かったことでしょうか・・・。

 

昨日 第1便が 到着しました。

彫刻11点、レリーフ4点、デッサン7点を展示します。

今日はその中から 馬の像を紹介します。

駆け上がる馬 高さ300ミリほどの小品ですが 美しく気品のあるブロンズ像です。

イタリアンロストワックス技法による 表面に白い粉がふいた肌が とても美しい作品です。

この古式ローマ時代からの伝統技法は奥村作品の大きな特徴です。

伝統的な技法と 磨き抜かれた職人に支えられた まさに逸品です。

デスクのコーナーに置いて 慈しみたい作品に仕上がっています。

私にお金がたくさんあったら 全部コレクションしたい作品ばかりです。

デッサンも素晴らしい・・・。

彫刻家のデッサンは いわゆる 彫刻のための下図であり これらのデッサンも普通の紙に鉛筆で

無造作に描かれているのですが ミケランジェロというより レオナルドダビンチを彷彿とさせる美しさです。

奥村氏はどんな動物造るときでも 必ず動物rと向き合い制作します。

おそらくいろんな角度から何枚も取材したのでしょう。

骨格と筋肉の動きが見事に表現されています。ここが画家のデッサンとは違うところです。

こういった綿密なデッサンに支えられて彫像が仕上げられていくのでしょう。

 

嘶く馬 

別角度から

こんな可愛いデッサンも来ました。

仔馬

奥村信之展 皆様のご来場をお待ちしております。

画廊春は大垣市藤江町4-14にありますが はじめての方は皆さん道に迷われます。

大垣市ドラッグユタカ旭町店の裏(北側)にありますので そこを目印に来て頂けるとよくわかります。

お待ちしております。

Tel 0584-78-0043  画廊春  代表 田渡達久 

Email    dentotakkyu@yahoo.co.jp

 

 

 

 

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