俳句への扉

私の俳句的生活の記録。俳句塾言の葉ティールームへのご案内。

第11回 言の葉ティールーム資料

2007-07-09 14:34:35 | Weblog
第11回 言の葉ティールームへようこそ  2007・7・7

 梅雨に入ったものの、今年は雨が降り続くということがありませんね。紫陽花もどこか乾きがちで雨を待っているようにも見受けられます。蝸牛にも蛙にもそして、きょうの兼題の蛍にもまだお目にかかっておらず、俳人としてはちょっと修行が足りないなあと、反省しきりです。現場に立つ事が重要だといわれています。
 先日蚯蚓に見たので、しばらく蚯蚓をじっと眺めていましたら、
こんな句ができました。
全長はいつも同じの蚯蚓かな
蚯蚓にある節の数って長いのも短いのもおんなじなんですって!さすがにその数までは数えませんでしたけど、よく見ることは俳句の基本です。 

 蛍の例句(初蛍、蛍火、源氏蛍、平家蛍、夕蛍、蛍合戦)

   草の葉を落つるより飛ぶ蛍かな    芭蕉
   狩衣の袖のうら這ふ蛍かな      蕪村
   大蛍ゆらりゆらりと通りけり      一茶
   蛍火の鞠の如しやはね上り      高濱虚子
   蛍籠昏ければ揺り炎えたたす     橋本多佳子
   ゆるやかに着てひとと逢ふ蛍の夜   桂信子
   髪濡るるまで蛍火に立ちつくす    朝倉和江
   


睡蓮の例句(未草)

  睡蓮の一花のために水に寄る     桂信子
  モネ晩年の睡蓮の闇水中に      松田ひろむ
  睡蓮や鬢に手あてて水鏡       杉田久女
  睡蓮の隙間の水は雨の文       富安風生
  睡蓮の針に雨ふる静かかな      山口青邨


☆ 今日はちょうど七夕なので、七夕の名句に触れておきましょう!
   


七夕笹惜命の文字隠れなし      石田波郷

うれしさや七夕竹の中を行く     正岡子規

七夕の子の前髪を切りそろふ     大野林火

七夕や髪濡れしまま人に逢ふ     橋本多佳子

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