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"That's entertainment"
確か昔こういうタイトルの映画があったと思う。
この本の感想がまさにこれ! 本当におもしろかった。
本のカバーの裏面に、
「冴えわたる伏線、忘れがたい会話、時間を操る構成力・・・・・・」
この表現、実にピッタシカンカン!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/9b/05fa8f3cba8aeeefe2d6e17a8c766aeb.jpg)
『磯輪日記』への常連コメンテーターであるKEVINさんが年末に自身のブログで
紹介していたこの本。
KEVINさんはいつも本屋大賞の本を紹介してくれますが、この本もその第5回
大賞を受賞してるんです。おまけに第21回山本周五郎賞も。
ケネディー大統領暗殺事件をモチーフにして、現代の情報化社会という美名の
下にいかに個人のプライバシーが侵害されているかを取り込んでいます。
おまけにビートルズ、学生時代の友情、恋愛、連帯感が重なっている。
恐ろしい権力という巨悪。それに必死に抵抗しようともがく小さな個。
しかしその個を『信頼』が支える。いかにも頼りなげな『信頼』ではあるけれど、
その『信頼』は決して挫けない。
『ゴールデンスランバー(黄金のまどろみ)』というタイトルもビートルズの
本当の意味での最後のアルバム『アビーロード』に収録された曲だそうです。
今は無くなってしまい、帰りたくても帰れない故郷への道。
バラバラの出来事、会話、シーン。その時々には、それがパズルの1ピースとも
思いもしないことが、しかし最後には見事に一枚の大きなジグソーパズルの
完成となる。
恐るべきは、ひとみ。
500ページあるこの長編を、年末に買ってきた私が読み始める前に、買った
その日、私が寝る前までの数時間で一気に読み終えてしまった。
とにかく面白い! 最高!
ISOWAのみんな、さっそく本の森に寄贈するから、楽しんで下さい。
しかし・・・読み始めた1冊目が行方不明に。
旅行に持ち歩いたのがダメだったかもしれません。
著した順に読んだ方が面白いと聞いているのでその行方不明になっている1冊を読み終わらないと次に進めない気分です。
でもちょっと寄り道もいいかな?
まだ読んでもいないのに、友人からの話を聞いているのでパズルの完成の例え、すごく分かります!
たいへんよくできました(笑)
これも買ったの?
買ってなければ、貸しますよ。
うまい! いいセンスしてる。
読んだ人じゃないと、評価できないコメントだね。
気に入りました。
ということで、同じく
「たいへんよくできました」