磯輪日記

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世界一社風のいい会社を目指しています。

『明日の記憶』

2006年05月27日 21時27分23秒 | I LOVE シネマ・ドラマ

ここしばらく「観たいな~」という作品がなく、映画館から
遠ざかっていたので、久々の映画ネタです。

渡辺謙演じる50歳を目前にした広告会社の猛烈サラリーマン
が若年性アルツハイマーに罹ったというストーリーです。

発病後も何とか仕事を続けようと努力したり、娘の結婚式までは
どうしても現役でいたいと願い、必死で披露宴での謝辞を述べる
シーンなど、主人公と同じ年代の男として、胸に迫るものがあり
ました。

退職の日に、お世話になったクライアントから、

  「また元気になってウチの会社を担当してよっ」

と携帯に電話がかかってきて、その電話に向かって深々とお辞儀
する主人公。

娘の披露宴で、せっかく用意した原稿を無くしてしまい、必死で
挨拶する主人公の手を堅く握る妻(樋口加南子)。

わかるな~、この気持ち。とても切ないです。

でもこの映画の最大の見どころは、病気の苦しさなどストーリー
云々でなく、はっきり言って渡辺謙の熱演に尽きると私は思い
ました。

自ら白血病に罹った経験のある渡辺謙だからこその熱演じゃない
のでしょうか。

映画の中で、医者がアルツハイマーの診断をするため、渡辺謙に
記憶のテストを行うシーンがあります。

おそらく観ている人は全員、自分が検査を受けているつもりで
真剣にこのテストを主人公と一緒に受けていると思います。
私も真剣に受けました。

映画が終ってから、

 ツノ坊 「ねえねえ、あのテストできた? 私4つしか憶え
      られなかった。私大丈夫かな~?」

 私   「オレなんか、3つしか覚えられなかったよ」

 ツノ坊 「エー! あー良かった。私ず~っと心配だった」

みんなテストの結果がすごく気になるんですね。もちろん私も
含めて。

映画の中で、高校時代に愛知県体育館でコンサートを聴いた
スリードックナイトや、勤労会館で聴いたショッキング・ブルー
の曲が流れて、薄れゆく記憶の中で最後まで消えていかないものを
象徴していたんでしょうか?

   「オレがオレじゃなくなっても、愛してくれるか?」

ホント切ないですね。


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
最後の一文… (石原正樹)
2006-05-28 01:39:30
社長、こんにちは石原です。





「オレがオレじゃなくなっても、愛してくれるか?」

という言葉は、深く切ないですね。

僕はまだまだ青いので、ストーリーには特別な感情が

湧いてこないかもしれませんが、この一文は心に響きました。



最近映画を見ていないし、渡辺謙さんも僕の好きな

俳優さんの一人ですので、この機会にぜひ、この映画を

見ようと思います。



難しい映画かもしれませんが、何か一つでも学びとりたいです。
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難しくはないけど・・・ (磯輪)
2006-05-28 21:23:22
 内定2号の石原君



決して難しい映画ではないよ。

ただ「重い」んだ。もし観たら、また感想聞かせて。



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Unknown (ジャガー)
2006-05-28 21:48:02
私もカミさんと見ました。主人公は私たちと同じ1954年生まれの設定ですよね。

ああ、ひとごとではないなあ、と。



もっとも印象的なシーンは、・・・・またブログにアップします。
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私も観ました (寺崎謙二)
2006-05-29 09:43:48
日曜日に私も家内と一緒に観ました。

年齢的に同世代であり、娘がいるため

より胸を打ちました。



続けてダヴィンチコードを観ましたが、

キリスト教徒でないので、そこまで

感動しませんでした。

コードの暗号解読は本の方が

面白かったと思います。
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他人事ではありませんね (磯輪)
2006-05-30 01:01:54
 ジャガーさん



まったくです。

ジャガーさんの最も印象に残ったシーンは?

ブログ楽しみです。
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ダビンチコードは遠慮します (磯輪)
2006-05-30 01:03:24
 寺崎君



私も娘がいるからね。



でもダビンチコードは、本も、映画も遠慮します。

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