学習意欲

少し前、ある製紙会社の社長さんとお話していて、

　「時々、いろんなところで紙の勉強会の講師をやっている」

という話が出たので、

　「それならぜひわが社でもお願いできませんか？
　　段ボール機械メーカーとしてもっと紙のことを知らないと
　　いけないといつも思っているんです」

という会話がきっかけで、わざわざわが社に来て下さっての講演が実現しました。


先方の社長さんと打ち合わせて、日程が決まり、早速社内でその勉強会の案内を
して、

　「希望者は参加して下さい」

と事務局から全社員にメールをしました。


するとどうでしょう！　当日、何と１００名もの社員が聴講することに。
参加する社員の熱心さもすばらしいけど、そんなに大勢の部下を何の躊躇もなく
参加許可するそれぞれの上司も立派です。
そういうことがＩＳＯＷＡの風土として定着している証だと思います。


そして当日。
おそらく、この日会社にいた社員の半分はこの講演に参加していたと思います。

　「１００人参加します」

と伝えたら、講師の社長さん、一瞬絶句して、

　「私は、少人数の勉強会のようなものを想定していました」

そしたら急に、

　「早めに会場へ案内して下さい。
　　原稿をもう一度チェックしたいから」


こうして始まった講演、会場もとても熱気にあふれていました。


講演後は、お礼と慰労を兼ねての会食。

　「どんなお食事がいいでしょうか？」

と事前に聞いたところ、どんな返事があったと思います？

　「圓家(えんや)にして下さい」

　「」

実は、この圓家(えんや)というお店、わが社のすぐ近くのラーメン屋さんなんです。

昔、わが社のＫさんがこの社長さんを訪問した時、何かのきっかけでこのお店を
紹介したそうで、それ以降、おひとりで、時にご家族で、数回、訪問したことが
あって、お気に入りとのこと。

　「それにいつもはお昼に車で来て、ちゃんぽんやチャーハンを
　　食べるだけだけど、夜も一度行ってみたいから」


と言う訳で、初めてお客様をラーメン屋さんで接待することに・・・　

　　　　　　　　

しかし、かく言う私も、ここで夜食事をするのは初めてのこと。

　「予約できる？」

とお店に聞いても、さすがラーメン屋さん、もちろん

　「できません」

ということで、開店時間目掛けてお店に到着しましたが、未だお店は開いておらず、
おまけに開店を店の前で待っているお客さんが一組います。

程なくお店が開いたので、我々も二組目の客として入店したんですが、その後も
お客さんが入ってきて、ボックス席はすぐに満席に。


結果として、人生で初めてラーメン屋さんで２時間半滞在しました。

お店を出る頃には、店の外のベンチに座って、待っているお客さんもいるほど。


でもラーメン屋さんで夕食をとリクエストするお客様って、何だかとても粋だと
思いません。
この社長さんの講演はもちろん、お店をリクエストするセンスにも脱帽でした。


遠くから、わが社のメンバーのためにお越し頂き、熱心な講演、ありがとうございました。