営業マン

クルマの営業マンは本当にイロイロ居る。
クルマを買う事を考えずに、会社分析する目で見ると
残念な営業マンや優秀な営業マンがクッキリ分かる。

例えば、目の前にズラリと並んでいる車を説明しながら
ひたすら『あれもこれも全部良いですヨ！』と言う人が居た。
あたくしは結局なにが良いのか？分からない。
どれも欲しくないなぁ。と感じるし、会話が続かない。

逆に優秀な営業マンは、客（アタクシ）がどんなクルマが良いのか？を察知する嗅覚が鋭い。
例えば、欲しい車が決まっていないアタクシ。
値段スタンスだけ聞いて、全く違う3種類のクルマを見せる。
客はそれぞれのクルマの感想を言うじゃないですか。
『安いけど綺麗だ』
『内装が良いね』
『タバコ臭い』
全ての発言を聞き逃さないで、好みを絞っていくのだね。
こちらの情報を聞いて吸収するだけでない。
知らない情報を客のアタクシにドンドン教えてくれる。
『タイミングベルトの時代は終わって今はチェーンなんですよ』
『最近はエコカーの御時世。逆に燃費の悪い車がエライ安くなっています』
『前のオーナーは高齢者で荒い運転してない。しかも後部座席は殆ど未使用』

ひとつひとつの問題を潰すようにしてトークを展開する。
凄い営業マンだなぁ。と思った。

この営業マンの凄いのは、購入しそうなあたくしだけに話しかけるのではなく、
カミサンや子供にも気を使う。
そういうチョットした心遣いが、こっちは嬉しくなる。

んで、何処の営業マンも
『早く決めないと無くなってしまう』とか『今だけこの価格なんです』とか
購入を急がせる人が多い。

しかしまぁ優秀な営業マンは
『買っても買わなくてもどっちでも良いですよ』と言う姿勢。
『他の店見て、やっぱりこっちが良いと思ったならまた来て下さいね』
みたいなセリフを言う。
客にプレッシャーを与えないね。

でも攻める時は攻めるのだ。
見積もりを1回出す。95万円だった。
これを持ち帰って一晩考えて、まぁこれで買いだな。
と思って帰ろうとしたアタクシ。

ここで出来る営業マンは違うね。
『ETCを2万円の新品を付けます。
それで12年落ちの今の車を6万円で買い取ります。
今日決めるのなら、イロイロ細かい所を削って全部の支払額を85万円にします
あとは奥さんとご相談して下さい（笑）』

と殺し文句を放り込んできた。
本来ならここで買ってはイカンのだけど、今までのやり取りや
こちらの意向を汲んでくれた心意気に感謝！

カミサンと相談してエイヤー！で買う事に決めた。
本当はこんな買い方しちゃいけないけどね。

客に商品を説明する知識。
客にプレッシャーをかけないトーク。
客を気持ちよくさせる重要さ。
それでいて、攻める所は攻める売り込み。

なんかプロのトークを見た様な気がした。