カツオの一本釣りで使う竿(ハネ)づくりも最終段階。
バケの作成です。
バケは疑似餌(ぎじえ)のついた釣り針のこと。
釣りあげるカツオの大きさによって針の大きさが変わります。
だからバケも作るのは一つではありません。
釣り針に鳥の羽をつけ、さらにネコ皮とよぶ魚っぽく見せるカバーをつければ完成。
ネコ皮が本当に猫の皮なのか・・・?実習の先生もわかりませんでした。
このバケも既製品が売られています。
でも、同じように一本釣りで漁獲するビンナガ(とんぼまぐろ)は、特に漁師が独自でバケを用意することが多いそうです。
ビンナガは食いが悪く、漁師の腕の差が出る魚。
ベテラン漁師は、独自のノウハウでバケを作るそうです。
生徒の作ったバケは、11月から実施する遠洋航海実習に持参します。
果たして、しっかりカツオが釣れるのか?
お楽しみです!
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園長のつぶやき
先日の近海カツオ漁業の講話で
「近海で捕るので鮮度が良い」
と言う話しがありました。
特に漁場(魚を釣る場所)が港から近ければ、一日で水揚げします。
たしかに鮮度が良いですね。
じゃあ、遠洋のカツオは鮮度が悪い・・・と言うと、そんなことはありません。
特に一本釣りの場合、釣りあげられたカツオは、すぐにブライン液の水槽に入ります。
ブライン液はマイナス18度くらいに冷やされた濃い食塩水です。
ブライン液で体の中心部まで温度が下がると、今度はマイナス50度の冷蔵庫に移されます。
釣った直後の鮮度が、ほぼ維持されて水揚げされます。
ただし、たくさんカツオを釣るとブライン液の温度が上がります。
始めに釣れた(まだ十分冷たいブライン液で冷やされた)カツオは本当に鮮度がバツグン。
これをブライン凍結の一級品ということで、B1(びーわん)カツオと呼びます。
海まきでも同様に処理されるものがあって、PSと呼んでいます。
御前崎にある「なぶら市場」では、いろいろな魚を食べることが出来ます。
なかでも、遠洋カツオ一本釣り漁船・日光丸を所有する日光水産のお店「一本釣り日光丸」。
B1カツオを食べること出来ますよ!
そして、日光丸には学園の卒業生も多く活躍しています。