静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

仕事を学ぶモデル事業2

2018年09月18日 09時23分06秒 | イベント

三連休をはさんでブログの再会です。
小学生の体験見学の続きをご紹介します。
クイズで盛り上がった小学生たちは航海実習棟に移動。
私より有名なおなじみの実習担当の先生がロープワークを教えます。
でも、小学生で60人近い人数。
いくらベテランの先生でも一人では大変。
そこで小学生3人あたりに一人の生徒が張り付く形にしました。
学園の実習でも、職員が総出で始動することが多いですが、
手作業は手取、足取りで教えないと分からないんですよ。


もやい結び、巻き結び、垣根結び、命綱(いのちづな)結びなどを行いました。
命綱結びは一瞬でいくつものコブができるので、ちょっとしたマジック。
子供には人気です。


生徒もていねいに教えてくれました。


そして、カツオの一本釣り体験。
カツオに見立てた砂袋を釣りあげます。
この砂袋はそんなに重くないんですが、なにせ竿の先についてます。
なかには手伝わないと上がらない子もいます。
時間の関係で、そんなにできませんでしたが、みんな楽しそうでした。


さて、これだけで終わりではありませんよ。
続きは明日!


学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
詳しくはホームページをご覧ください。
10月はAO入試がありますよ!受験を考えている人は事前に見学してくださいね!
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

 園長のつぶやき
今年初めて実施するAO入試まで一ヶ月を切りました。
まだ願書の受付は始まっていませんが、何人集まるのか、私は心配で夜も眠れません。
これは冗談で夜は寝ていますが、心配しているのは本当。
なんせ、私が園長になって定員割れが続いていますから。
そして、なぜか学園は県庁内でも注目度がアップしています。
(水産業局長が宣伝してくれているおかげですけど...)
だから余計にプレッシャーがかかります。

学園が漁師の学校として知名度が低いのはオンリーワンであることが理由の一つ。
世の中では珍しい存在で、よもや漁師の学校があることを世間の人は知りません。
 でもオンリーワンであるために、生徒が集めやすいんじゃないの?
 全国から生徒来るんでしょ?
と思う人もいるかも。

そうかも知れません。
しかし本来は、漁師の学校が全国にできて、学園はそのナンバーワンを目指すのが一番いいんです。
学園で育成できる漁師はせいぜい20人。
これで県内の必要人数を満たしていません。

そして、日本の漁業を考えたら静岡県だけ漁師がいてもダメです。
業界が衰弱し、国際競争力も低下します。
そして最近の災害多発。
いざというときのために、食料獲得手段は多い方が良いに決まっています。
ですから日本全体で漁師が育つことが必要です。

水産高校も○○海洋高校に名称が変わり、さらに統廃合で××総合高校になっています。
名前が変わっても、本来は漁業、あるいは水産業に就くための実業を学ぶのが目的のハズ。
それも、水産高校の看板がなくなれば、入学する人は分からなくなります。
残念ですが、これも時代の流れです。
でも漁業がある限り、その育成機関は必要です。
だから学園以外でも漁師の学校が増えて欲しい...と思います。

コメント
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