わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

【山賊キャンプの出番だ】 ~熊本地震の被災地に立って~

2017年06月05日 | 震災支縁=支え合いの縁を紡ぐ
被災地:熊県南阿蘇村にいる。

この地に住むこどもたちが、今年も、夏の山賊キャンプに参加する。

南阿蘇村と阿蘇市、そして熊本市のこどもたち約15名だ。

もちろん、今年も招待。

泰阜村とNPOグリーンウッド、地域住民、そして村外のファンやネットワークとの協働だ。




招待するこどもたちの保護者に、まずは顔合わせに来た。

やはりそうはいっても、遠く信州にこどもを預けるには不安があるだろう。

どんな人、どんな地域、どんな団体から招待されたのか。

キャンプの詳しい説明は後においても、まずは飛んできたというわけだ。




昨年に引き続き、今年も現地パートナーは(一社)アイ・オー・イーの皆さん。

アウトドア・自然体験教育の全国ネットワークの仲間である。

彼らも熊本地震で被災した、

たいへんだったらしい。

でも、アウトドアの仲間たちは、災害時に強い。

野外で飯を作れるし、どこでも寝れる。

むしろそんな状況を楽しもうとする奇特なヤツらだ(笑)

だから、彼らは熊本地震の被災者でありながら、すぐに支える側にもなれるのだ。

これは、阪神大震災、中越地震、そして東日本大震災など、度重なる自然災害時も同じだった。




まずは熊本市内の保護者の皆さんと顔合わせ。

アイ・オー・イーの皆さんが間に入っているので、保護者の皆さんに基本的な理解はある。

それでも主催者の顔を見て、少しは安心されたことだろう。

とはいえ、具体的な質問も多く、有意義な時間だった。




その後、南阿蘇村に向かう。

同じく保護者の皆さんと顔合わせ。

ここには、阿蘇地区のカウンターパートの「あそBE隊」の薄井隊長も来てくれた。

薄井隊長には、立教大学の授業にもゲストスピークで来てもらう仲だ。

激甚災害地だった南阿蘇村。

なかには、落ちた阿蘇大橋のたもとに住んでいて、今は仮設住宅に住むこどもの保護者もいる。

長期化する復興への道に疲れているようだった。

昨年はこういった無料招待のキャンプは本当にたくさんあったらしい。

でも、今年はほとんどない状態だという。

2年継続してくれる自治体とNPOに感激している、とのことだった。




保護者の皆さんと別れて、阿蘇の山々を眺めた。

地震があったのかわからないくらいに、どこまでも空が青い。





自然の猛威に怯えたこどもたちに、、もう一度、自然の素晴らしさを伝えたい。

地域の暮らしが分断されたこどもたちに、もう一度、皆で力を合わせる素晴らしさを伝えたい。

そして、被災したこどもたちに限らず全国のこどもたちに、どんな過酷な状況に陥っても、周囲と協調をとりながら生き抜く力を培ってほしい。

そんな強い想いで、今年も熊本からこどもたちを招待する。




山賊キャンプの出番だ。

泰阜村の出番だ。

代表 辻だいち



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