わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

【この村が、大学になる】 ~泰阜ひとねる大学(飯田女子短期大学バージョン)~

2016年08月22日 | 泰阜村が大学になる
泰阜ひとねる大学(飯田女子短期大学バージョン)。

泰阜ひとねる大学とは、小さな村と大学が真剣に力を合わせ、2年~4年かけて学生を育てる仕組みづくりの挑戦だ。

地元の飯田女子短期大学で養護教諭のタマゴを対象に授業を受け持って7年になる。

3つの授業を持っているが、今回の学生は「青少年体験活動演習」の履修生。

明確に養護教諭(要は保健室の先生)を目指す5名が泰阜村にやってきた。

この5名は、短大の専攻科に属している。

専攻科というのは、本科2年の後にさらに設けられた2年の研究科である。

あわせて4年制大学と同じ学士を得られるのだろう。

それもあってか、本当に目標にめがけて学ぶ姿勢が多い5名である。









前期には大学で何度か事前講義を行った。

泰阜村のこと、NPOグリーンウッドのこと、キャンプを通した学びのこと。

7月には名古屋で開催された、山賊キャンプボランティア研修会にも参加した。

高度かつ自発的な学びを身に纏い、彼女たちは山賊キャンプのこどもたちと向き合った。

養護教諭は学校内、とりわけ保健室の中での対応が主になる。

しかし、こどもたちを取り巻く環境は常に学校・保健室ではない。

遠足もあれば宿泊を伴う学習、修学旅行もあるだろう。

施設や機器がそろっていない状況でこどもたちと向き合う経験が、彼女たちには決定的に必要なのだ。

その経験を、泰阜村全体が提供する。

ちょうど熊本地震で被災したこどもたちも参加するコースだった。

全国から集まるこどもたち、青年たちと向き合い、泰阜村の自然と格闘し、村の土で育った野菜を食べながら、彼女たちは感覚を総動員させて学びを手にした。














「わたしは養護教諭を目指しています。大人や教員が笑顔でいることで、子どもたちは安心することができるのではないかということをこのキャンプを通して改めて学ぶことができました。子どもたち一人一人のことを理解し、一人一人の力・可能性を信じ伸ばしていけるような養護教諭を目指していきたいです」

キャンプ終了後のレポートに記してあった学生の言葉だ。

9月には、学びを改めて腑に落とす事後講義がある。

きっと彼女たちは、素敵な養護教諭になってくれるに違いない。

それを泰阜村から信じ続けたい。


代表 辻だいち



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