わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

忘れてはいけない日

2012年06月24日 | 日々雑感
6月23日。

忘れてはいけない日です。

消費税を増税するとか、誰それが離党するとか、はたまたオウム指名手配犯逮捕の報道に隠れていますが、この日は沖縄慰霊の日です。

最悪の陸上戦となった沖縄での組織的戦争の終結の日です。

沖縄戦を身体で知る人は、年々減っていきます。

戦争の本質は、「より弱いもの犠牲になっていく負の連鎖」です。

犠牲になり虐げられてきた人々が、それでもなお基地は沖縄内にと言い続けてきた戦後。

しかし、日本復帰40年がたった今年、その人々の想いは「本土も痛みを分かち合ってくれ」に変質していきました。

弱い立場の人びとが、犠牲を払ってもなお、届けた想いは、日本には届かなかったのか。

そういう人々を守れずに、高度成長を果たしてきた日本は、いったい何なのか。



より弱いものが犠牲になり続ける負の連鎖。

東日本大震災でもそうならないように祈り続けてきました。


しかし、どうでしょう。

報道では、大飯原発再稼働と沖縄慰霊の日、そしてオスプレイ配備の扱いの小さいこと小さいこと。

再稼働に反対する数万人のデモの存在も、ほとんど扱われていません。

それに対する国民の猜疑心は、あらゆる通信手段で全国に広がっているというのに。



この国はどこを向いているのでしょうか。

大きな力、強大な権力、膨大な利権・・・

小さな島国が、無理をしてもしょうがないような気もするのですが。



小さく弱いその力を侮ることなかれ。

いつの世も犠牲となる小さな小さなこどもたちと向き合って、心からそう想う。

効率的ではないと切り捨てられてきた小さな山村に住んでいて、心からそう想う。

災害多き北陸福井の片田舎に生まれ、大飯原発がいままさに再稼働されそうな故郷を遠くに思うにつけ、心からそう想う。



来週沖縄に行きます。

ハンセン病療養所や、40年前まで国境のあった本島北部を訪ねます。

犠牲になり続けてきた小さな沖縄から、東日本を見つめます。

そして、小さな力を紡いでいく営みについて、発信したいと想います。


代表 辻だいち