わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

あんじゃね震災「支援」学校開始

2012年06月01日 | 日本初!教育で立つ村
今日は「あんじゃね支援学校会議」でした。

あんじゃね?

支援学校?

聞きなれない言葉ですね。

あんじゃねとは、「案ずることはない」という南信州の方言です。

自然と人間の関係や、社会の在り方が「あんじゃねぇ」と言えるように。

こどもから老人までが「あんじゃねぇ」と言えるように。

そんな社会の実現に願いを込めたこどもたちのための「あんじゃね自然学校」。

2002年にスタートした「あんじゃね自然学校」(=つまり村の子どもたちの体験活動)の充実をいかに図るか、ということについて、地域の大人たちが考えたり試験的な実践を行ったりすることを通して大人が学ぶ場、これが「あんじゃね支援学校」です。

この支援学校は2007年から始まりました。

村の子どもたちの未来のために、村の大人があ~でもない、こ~でもないと頭をつき合わせて考えたり、笑ったりする。

今回の会議は、副村長、村議会議長、教育長、小中学校長、PTA会長、NPO、陶芸家、猟師、青年団、保育園・・・、立場を超え、立場をわきまえ、楽しい意見交換が会議と、その後の懇親会でも続きました。

この村のこどものことは、この村の大人が一生懸命考え抜く。

真剣な議論と共に、赤ら顔で熱中して語るこの村の大人はほんとに素敵です。

そしてその大人に支えられるこの村のこどもも。


▼想えばこのような場はなかなか実現できない。その分、参画するとおもしろい会議になる。





この「あんじゃね支援学校」は、昨年度「あんじゃね震災支援学校」にも変身しました。

私たちNPOグリーンウッドが行う震災支援、つまり夏の信州こども山賊キャンプに福島のこどもを招待する支援を、あんじゃね支援学校が支えてくれました。

支援学校長(座長)の声かけで、泰阜全村民にキャンプに来る福島のこどもたちのためのお米や野菜がたくさん集まりました。

村の教育委員会が、福島のこどもたちのためにバスを出してくれました。

帰りに持たせてやれ、と村の皆さんが、お土産や弁当を提供してくれました。

「お互い様・支え合い」の村の文化が発揮されました。


今年度も、NPOグリーンウッドが夏キャンプに招待する福島のこどもを支えてくれるようです。

来週は、「あんじゃね支援学校」副座長の木下教育長が、私たちと一緒に福島まで行ってくれることになりました。

村の子どもたちの未来のために、村の大人があ~でもない、こ~でもないと頭をつき合わせて考えたり、笑ったりする「あんじゃね支援学校」。

今年は、福島のこどものために、泰阜村の大人が一生懸命考え抜く場に成長しつつあります。

そしていつか、日本のこどもたちのために、考え抜く場になることでしょう。

本質的な支援と教育改革は、へき地から始まります。


村の人びとのこの真摯な想い、福島のこどもたちに届きますように。



代表 辻だいち