わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

小さな力をあきらめない

2012年06月10日 | 日々雑感
中3の長男の最後の中体連(飯田下伊那地区大会)がありました。

地元泰阜中学校のソフトテニス部に所属する長男。

幼少のころから病弱で、体格や体力に恵まれない身でした。

そんな彼が、同じく運動神経がおせじにも「良い」とは言えない友人とペアになり、一生懸命に練習を積み重ねてきたこの1年。

心が弱く、ここぞというときに、練習の成果を発揮できずに最後の中体連を迎えました。


団体戦は、3ペアで戦います。

小さい山村。

保育園から一緒の仲間たちです。

この3ペアが平均的に力があるのが泰阜中の強み。

中規模・大規模中学校を相手に、超小規模中学校の泰阜中が真っ向勝負。

予選リーグは1位で突破。

上位大会の南信大会への出場権をかけた決勝トーナメントも、1回戦を突破して出場権を獲得して、ベスト4。

ここから、と思いきや、準決勝は3ペアがからまわりして、まさかの敗戦。

一方の準決勝も、ダントツで優勝候補にあげられていた中学校が大番狂わせの敗戦でした。

3位決定戦は、決勝で当たることを想定していた顔合わせとなりました。


長男のペアは、初戦で登場。

相手は地区大会個人戦優勝の選手が含まれるペアです。

県でも常にベスト4に入る強豪。

それを相手に、絶好調の長男のペアは一歩もひるまず真っ向勝負。

逆転されるも執念で追いつき、ファイナルゲーム。

7点先取で終わるファイナルゲームは、相手の6-2でマッチポイントをとられてからが真骨頂でした。

6-2の劣勢から、6-6のジュースに持ち込み、サイドアウトを繰り返して、大接戦を演じます。

最後の最後に経験の差でしょうか、力尽きました。

この粘りに触発されて、2組目も大接戦を演じましたが、結果的には敗退。

地区大会4位となりました。


▼小さな力をあきらめない




病弱で、体格と体力に恵まれない長男。

パートナーもお世辞にも運動神経が良いとは言えない友人。

それでも2人で力を合わせると、強豪をあと一歩まで追い詰めることができる。

支え合いの妙です。


小さな小さな山村のこどもたちが、「どうせ俺たちは」とあきらめず、大きく強い力に立ち向かう。

感動でした。

そして、仲間の勝利を信じて応援する控えのこどもたち。

これも感動です。



さあ今週末、南信大会です。

県大会の出場権を得ることができるでしょうか。

そして北信越の出場権は。

遠い夢ですが、全国大会の出場権を得て、東北の中学校とラケットを合わせてみたい。

あきらめない心。

小さな力が立ち向かう可能性。

仲間の支え合い。

そしてそれを信じて支える泰阜村の人びと。

運動を通じて、確かめ合いたいことがたくさんあります。



代表 辻だいち