わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

どっぷりと

2012年02月27日 | 日々雑感
山陰、鳥取に来ています。

旧鹿野町で、町並み保存や空き家活用などのまちづくりに取り組む「NPO法人いんしゅう鹿野まちづくり協議会」が主催する「まちづくり合宿」に呼ばれました。


▼美しき鹿野の町並み




全国各地で、多分野にまちづくり・地域づくりにかかわる人々10人が、呼ばれました。

その面々は以下のとおりです。

私たちは決して地域づくりを行う団体ではありませんが、拙著「奇跡のむらの物語」をお読みいただいた方はご理解いただけると思いますが、結果的に教育による地域づくりが行われているので、その点で、呼ばれたということでしょう。


NPO法人愛岐トンネル群保存再生委員会(愛知県)事務局長 村上 真善氏

栗原の食復活プロジェクト 事務局・広報担当(宮城県) 菊地聡氏

農事組合法人伊賀の里モクモク手づくりファーム(三重県) 代表社長理事木村修氏 

魚と山の空間生態研究所(高知県) 代表 山下慎吾氏

NPO法人地域福祉ネット(鳥取県) 吉野 立氏

中之条ビエンナーレ 実行委員長(群馬県) 桑原かよ氏

AIR Onomichi(広島県)  国近有佑子氏

NPO法人鳥の劇場(鳥取県)  中島 諒人氏

NPO法人グリーンウッド自然体験教育センター(長野県)代表理事 辻英之

NPO法人鞆まちづくり工房(広島県) 代表 松居秀子氏



この10人が、次から次へと怒涛の自己主張(事例発表)をして、鹿野町の人びとを含めた鳥取の人びとを巻き込んで、喧々諤々2泊3日の議論、議論、議論。

まさに2泊3日一本勝負。

各地、各人の、迸(ほとばし)る情熱が、鹿野の町に大きなうねりを起こしました。


▼会場となった「しかの心」 実に豊かな雰囲気の建物です




小さな地域のまちづくりには、正解も近道もありません。

地道で丁寧な足取りこそが、確かな土台を作っていくのです。

そこには実は「遠回りの近道」があります。

そして振り返って歩いてきた道こそが、正解なのです。


全国の多くの事例を聞き、多くの同志の内発的な情熱に触れ、また私も一歩を踏み出す勇気がわいてきました。

まさに、吹けば飛ぶような小さな取り組み同志、小さな人びとが支え合うからこそ、強くなっていくのです。

その実感を、私も手にしました。

全国の小さな取り組みから、元気をもらって、また泰阜村でがんばれそうです。


▼まちづくり合宿の様子。フラットな議論が心地よい





今回のしかけ人は、「NPO法人いんしゅう鹿野まちづくり協議会」の小林清さん。

見るからに柔和な顔つきのおじさんですが(笑)、その心の芯は強烈なものがあります。

その強烈さが、東日本大震災で震度7を記録した宮城県栗原市の菊池さんとの縁をさらに豊かに紡ぐ原動力になったに違いありません。

このまちづくり合宿は、来年度も鳥取鹿野町で開催されます。

そして同じパワーが、宮城栗原に伝搬し、栗原でも同様な取り組みをすることが決まりました。

私も駆けつけ、小さな地域同士が「支え合い」の論理で自律していくプロセスに、どっぷりとかかわらせていただきたいと想います。


鳥取は折しも雪。

雪景色の鳥取砂丘もまた、なかなか見れない風情あふれる、そして大地のパワーみなぎるスポットでした。


▼雪の鳥取砂丘








代表 辻だいち