高峰高原に向う車坂峠。午後は日差しが強く、写真向きではなかったですが、遠く富士山も見え、眺望がすばらしいです。浅間山に登る小諸市からのルートは2つあり、こちらの車坂峠の途中を登って右折したところにある小諸登山口と、高峰高原に上って、車を置き、黒斑山を経て浅間山に行くコースです。黒斑山は、車をおいて、1時間30分くらいの登りで、山頂に着き、隣の浅間山の眺めはすばらしく、昨日も老年登山者が、車置き場にひしめいていました。
浅間山は子供の頃登りましたが、山頂の噴火口の巨大で雄大な様子と長い木の生えていない石ころだらけの道をひたすら降りてきたことが印象に残っています。
北岳と仙丈ケ岳の間にある南アルプススーパー林道に沿って流れる沢は戸台で小黒川と合流し、まもなく三峰川となります。一方三峰川を上流に遡ると、杉島の大堰堤を過ぎ、小瀬戸山を大きく迂回し、再び仙丈ケ岳の直下に至ります。三峰川は朱点の鮮やかな、白い魚体の天然のニッコウイワナの宝庫で以前によく通いましたが、急峻な崖を縫うように作られた林道は道幅が狭く、川底までかなりの高さがあり昼間通ると、目が回りそうになります。夜はシカの鳴く声が谷に伝わり見上げる星空は高く輝いていました。
上田市の鍛治町にある本陽寺では毎年10月14日・15日にざくろ祭りが行われます。ざくろ祭りは子沢山で千人もの子供があったが、凶暴で他人の子供を食べていた鬼女をなんとか助けたいと願ったお釈迦様が、彼女の一人の子供を隠したところ、狂ったように自分の子を探しなんとか見つけてほしいとお釈迦様にすがりついてきた彼女に、たとえ千人の子供がいて、そのうち一人がいなくなってもその有様なのに、たった一人の子供でも失った父母の嘆きはいかほどのものであるかと諭され、それにより改心し、お釈迦様より変わりにざくろを食べることを勧められ、後に鬼子母神として奉られるようになった 訶梨帝母(かりていも)を奉ずるお祭りです。住職によると、鬼子女神信仰は平安時代からありますが、ざくろ祭りを行っているところは、全国でもおそらくここだけのようです。本陽寺では、三十番神の縁日と一緒に昔から行われていましたが、付属幼稚園の園児によるの稚児行列も昼間行われます。私も昔やりました(笑)
ここで、おもしろいのは、青いざくろを2つもって行くと、お払いをしてある熟したざくろ一つと交換してくれるところで、どう考えても足し算引き算が合いませんが、一つはお布施という意味なのだと妙に納得してしまいます。昨年は近くの木になっているざくろは赤く熟して、割れて食べられる状態でしたが、今年はまだ青々とした実のままになっていました。
10月13日(土)の夜、女神湖近くの「しなの家」でギター音楽の夕べが開催されました。ギタリストは日渡奈那(Nana Hiwatari)さんです。奈那ちゃんは現在スイスのベルン音楽院でギターを教えていますが、定期的に帰国し、各地でコンサート活動を行い、また、7月には、ジブリの曲を集めた、アルバム「ジブリ・ザ・ギター」をリリースしました。彼女が早稲田の学生の時、ギター合宿でこの地を訪れましたが、群を抜いて上手かったそうです。すでにその頃、ジブリの曲の模範演奏のCDをリリースしていましたが、卒業後は就職はせず、プロの道を歩みます。その頃から機会あるごとに彼女の演奏を聴いています。毎回、毎回違った趣向のレパートリーでの演奏で、技術も常に向上し続けています。今回の演奏会では、有名なアルベニスの「アストゥリアス」今まで多くの演奏家の名演を聴きましたが、今回が一番綺麗で感動しました。今後も奈那ちゃんを応援し、更なる活躍を期待しています。
会場の「しなの家」はギタリストの山宮博史氏の経営による山荘で、毎年数回国内でも有数のギタリストのコンサートを開催しています。
○ギタリストのプロフィールのリンク先はクラッシックギター専門店のギターライフ社さんです。
○ブログなので、こちらの記事が毎日下へ行ってしまい、どこにあるか分からなくなりますので、ブックマークに「日渡奈那」を追加しました。
白駒池には来週、東京の写真クラブの方々がバスで撮影に来るとのことで、その下見も兼ねて行ったのですが、撮影は朝の10時頃までが勝負で、それ以降ですと太陽の位置が撮影には適さないところに行ってしまいます。そこの先生が生徒さんの写真を見て、綺麗な風景写真はあまり評価しないとのことですが、そこの生徒さんは、自分は心が綺麗だからどうしても写真も綺麗になると言っていたのには笑いました。