上田市の鍛治町にある本陽寺では毎年10月14日・15日にざくろ祭りが行われます。ざくろ祭りは子沢山で千人もの子供があったが、凶暴で他人の子供を食べていた鬼女をなんとか助けたいと願ったお釈迦様が、彼女の一人の子供を隠したところ、狂ったように自分の子を探しなんとか見つけてほしいとお釈迦様にすがりついてきた彼女に、たとえ千人の子供がいて、そのうち一人がいなくなってもその有様なのに、たった一人の子供でも失った父母の嘆きはいかほどのものであるかと諭され、それにより改心し、お釈迦様より変わりにざくろを食べることを勧められ、後に鬼子母神として奉られるようになった 訶梨帝母(かりていも)を奉ずるお祭りです。住職によると、鬼子女神信仰は平安時代からありますが、ざくろ祭りを行っているところは、全国でもおそらくここだけのようです。本陽寺では、三十番神の縁日と一緒に昔から行われていましたが、付属幼稚園の園児によるの稚児行列も昼間行われます。私も昔やりました(笑)
ここで、おもしろいのは、青いざくろを2つもって行くと、お払いをしてある熟したざくろ一つと交換してくれるところで、どう考えても足し算引き算が合いませんが、一つはお布施という意味なのだと妙に納得してしまいます。昨年は近くの木になっているざくろは赤く熟して、割れて食べられる状態でしたが、今年はまだ青々とした実のままになっていました。