Along with the Mekong

メコン川の流れのように

伝えたかったこと、伝わったこと

2008年12月21日 | なんでもない日常のこと

日曜。でも出勤。ありがたいことにコーヒーギフトのご注文が次々と。で、朝からギフト作りのためご出勤。

焙煎から始まり、パッケージのシールを印刷して貼り付けて、計量して、パッキングして・・・という、われながらごくろうさんな工程のギフト作りを内職よろしく一人でチマチマとやっているmame。それが単純作業で、しかも、はっきり「終わった」というゴールが見えるので、意外と楽しいことを発見した今日この頃。このところ焙煎が安定しているのも、落ち着いてギフト作りができる大きな要因。

その内職作業を抜け出して、チラリと六本木へ。
人の流れが、六本木ヒルズとミッドタウンに移ってしまった日曜日の六本木。外苑東通りは人通りも、車も「えっ?」というほど少なくて、まるで正月のよう。静かで落ち着いている。
 東京タワーがくっきりと

そしてmameが目指すは、こちら↓
  
チェンマイの孤児院 ban rom sai の展示会 
ここにいる子どもたちは全員エイズ感染者だ。99年に、一流ブランドのデザイナーだった名取美和さんがこの事業を始められたとき、mameはバンコクに住んでいたが、現地ではかなりの話題になった。そして、みんなが名取さんを素敵な人だと絶賛していた。さもありなん。

その名取さんと『花はどこへいった』の坂田雅子さんの対談があるというのでノコノコ出向いていったわけ。

会場にはいっぱいいっぱいのくまのぬいぐるみが展示されている。ban rom sai の子どもたちが作ったものだ。これを1000円で販売して、運営資金の一部に当てるという。どのくまも、とってもいい表情をしている。

そして対談はというと、これまたとってもいいお話だった。

 *自分に直接関係ないからと知らないで済ますことも、知らせずに覆い隠すことも、罪だと思う

 *個人の力はゼロではない

 *思いさえあれば、遅くはない(名取さんが孤児院を始めたのは53歳のとき、坂田さんが映画を本格的に勉強し始めたのは55歳のときだ)

心に沁みた。名取さんの、余分なものがなく、ブレのない姿も美しい。
軸をずらさないこと。今のmameが一番心せねばならないことだ。

会場の壁面には、センスのいいデザイン、おしゃれな色使いのパネルがかけられている。が、そこで紹介されているのは驚嘆すべきアジアを中心とした子どもたちの実態だ。過去の歴史ではない。今、この時、この地球を共有している人々に起きているこの事実なのだ。

そしてたどりつくひとつの疑問。「なぜ、戦争はなくならないのだろう」

背筋がちょっと伸び、でも気持ちは少し熱くなって会場を後にした。ありがとう、くまくんたち。きみたちの伝えたいことは、少し、mameにも伝わったよ。会えてよかった。

サロンに戻って、
「なぜ、戦争はなくならないのだろう」
「なぜ、こんなに無知なのだろう」
そんなことを思いつつ内職作業にいそしんだmame。
思いをカタチにするには、やっぱり必要なものがあるものね。

さて、明日も頑張ろう。


  そして我が家の里子となったくま2匹


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