Along with the Mekong

メコン川の流れのように

お茶碗カッピング

2008年06月12日 | コーヒーネタ

焙煎→カッピング、で、始まる一日。

湯飲み茶碗でカッピング。今朝は、よくもまぁ・・・という変わり者が並んだ。

mameが焙煎したフィリピン、現地で焙煎したフィリピン、インドネシアからおみやげでもらった豆、半年前に焙煎して冷凍してあった雲南、タイのピーベリー、現地で焙煎したタイのカチモール、世界で一番標高の高いところで作られたヒマラヤ。で、アジアばっかりでもなんだなぁと、なぜだかコロンビアのパッカマラとブラジルはモジアナのブルボンが参戦。

いやー、飽きない、アキナイ。コーヒーの香味が、しかも、一般的な評価ではどっちかというとあんまり美味しいとはいえない香味にこんなにバリエイションがあるとはねぇ。本当に、ひとつひとつ全部味が違うんだもの、びっくりだ。特に、現地で焙煎したフィリピンは、まったく未知の香味だった。これがリベリカの香味かぁ、とひとりしきりに感心するmame。

タイのピーベリーはソフトな香味で意外といい。もう少し酸があると日本でも売れるかもしれない。月末に別のロットからのサンプルが届くことになっている。なんだか楽しみになってきた。

そしてこの中に紛れ込んだコロンビアとブラジルは、もちろん、ひときわ輝いていた。コロンビアのパッカマラの酸の美しいこと。この中に入ると秀逸に感じてしまう。

コーヒーって、なんなんだろう、と思う。石油に次ぐ貿易額のコーヒー。けど石油のように売り手主導の商品ではない。掘ればでるというものでもない。生産者が、手を黒くして、重い麻袋を担いで、そうしてようやく生産地から遥かに離れたワタシタチのところに届けられる。そしてワタシタチは、それぞれの基準で、どのコーヒーを買うか、選択する。石油はエンドユーザーが選択なんかできないものなぁ。選択する。その基準をどこに定めれば、コーヒーは真にサステナブルな農作物になっていくのだろう。

今日のmameのお茶碗カッピングは、どうしたってそんなことを考えてしまうセレクションだった。コーヒーって、本当に深いなぁ。

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