注目の新鋭対決

大相撲三月場所十日目。

新入幕ながら全勝で優勝争い単独先頭の尊富士と入幕２場所目で尊富士を１敗で追う大の里との対戦が幕内後半最初の一番に組まれた。

両力士とも出世が早すぎて尊富士はまだ大銀杏が結えず、大の里に至ってはまだマゲも結えない状態。

そんな２力士が中日を過ぎて単独先頭と単独２位で優勝争いを引っ張る、ある意味異常な展開を見せてる今場所。

そして、今日の直接対決。

大の里が右上手を引いたものの。やや無理のある上手投げに対し、前に出た尊富士が押し出し、無敗を守った。

尊富士の力強く前に出る相撲が今日の取組でも出た。

新鋭ふたりを２敗で追う２大関は、琴ノ若が２敗を守ったのに対し、貴景勝は敗れ一歩後退。

その２大関と新鋭ふたりの割が明日組まれた。

全勝の尊富士は新大関・琴ノ若と、２敗となった大の里は３敗となった貴景勝とそれぞれ対戦する。

もし尊富士が勝つようなら、そのまま新入幕での幕尻優勝も大きく現実味を帯びてくる。

両大関が意地と番付の違いを見せてくれれば、優勝争いは大混戦に。

琴ノ若が初優勝で大関昇進に花を添え、場所後の琴桜襲名につなげるのか。

優勝ラインが３敗まで下がれば、元大関のふたり高安と御嶽海にもチャンスが出てくるかもしれない。

明日の結びと結び前の取組は今日以上に見逃せない一番となる。