『植物 オヤジ』

日々出会う植物たちの「たくましさ」と「美しさ」を再発見する、ハードボイルド・ボタニカルライフ。音楽、美食なども。

バンダの生け花

2019年06月19日 | ディッキア
バンダの生け花。
なんて贅沢なんだろう!
(神戸北野坂近くの洋菓子店のテラスで)
さすが一粒のチョコレートがささやかなお弁当くらいのお値段とあって、お花もゴージャスだ。
でもバンダは左右にゆったりと放射状に拡がる長い葉と、幾何学的に絡み合う気根がいいんどけどなあ。
きれいけどNSG!(Not so good.)
でもケーキは So good!

シクラメンのサバイバル

2019年06月17日 | ディッキア
近所の神社の裏山に打ち捨てらたシクラメン。
鉢から抜かれて高いフェンス越しに放り投げられたらしい。
横倒しになった赤いシクラメンを見つけたのは3月の頃か。
毎朝の通勤路なのでそっと様子を伺ってきた。
すると横倒しの状態から立ち上がってきた。
新しい葉を空に向かって茂らせてきたのだ。
すごい生命力だ。
素晴らしい。
そこは生活排水が流れ込んでいるらしくいつも湿っていて陽当たりがない。
それがシクラメンの好きな環境だったのだろう。
冬になって花をつけたら拍手喝采。 
心ない者へのささやかな仕返し。
頑張れ!

ディッキアを分頭

2019年06月16日 | ディッキア
双頭に育ったディッキア。
初めてなので突然変異かと思ったが調べてみるとよくあることらしい。

成長点が二つになっている。
育ってから双子になるとは不思議なやつらだ。

それから半年。
そろそろ分けてもいいかと思い腰を上げて分頭作業に。

まずは怪我の予防に革手袋をつける。
なにせディッキアたちのトゲは凶悪でサボテンよりも強力なのだ。
準備万端、鉢から出して土をはらいナイフで真ん中からバッサリ。



切り口が痛々しいが丈夫なやつらなので大丈夫だろう。

そして植え替え終了。
こんなに大きかったかなあ。
無事かどうかはひと月ほど先にわかるだろう。
取り外した子株はべつに仕分けた。

のどかでいい眺め。
姿はトゲトゲしいが心はなごむ。


夢見たものは

2019年06月15日 | 花鳥風月
静かに開花したチェリーセージ。
別名ホットリップス。
愛らしくかわいらしい。

何だかじゃれ会う仲良しの娘たちのようで
清らかで幸せそうだ。
立原道造の詩歌のように。

夢見たものは‥‥


夢見たものは ひとつの幸福
ねがつたものは ひとつの愛
山なみのあちらにも しづかな村がある
明るい日曜日の 青い空がある

日傘をさした 田舎の娘らが
着かざつて 唄をうたつてゐる
大きなまるい輪をかいて
田舎の娘らが 踊ををどつてゐる

告げて うたつてゐるのは
青い翼の一羽の 小鳥
低い枝で うたつてゐる

夢みたものは ひとつの愛
ねがつたものは ひとつの幸福
それらはすべてここに ある と

詩集「優しき歌」より。