『植物 オヤジ』

日々出会う植物たちの「たくましさ」と「美しさ」を再発見する、ハードボイルド・ボタニカルライフ。音楽、美食なども。

衣替え

2015年06月06日 | 日記


何をしたいのか釈然としないまま二回目の春を迎えていたハーブどもを一掃した。
何種類かを寄せ植えしたものの「こいつはどうしたいのだ」と割り切れないまま水やりを続けていたのだ。
葉っぱは地味、花も地味、匂いはエスニック。
何をしたいのだ!
一年様子を見た今、もういい加減いいかと思うに至った。
ハーブはたぶんベランダにはむかないのだ。
イングリッシュガーデンなんてものを持てるセレブか田舎のおしゃれなおばさん達のものなのだ。
と、勝手に言い訳をしながら水やりをあえてせずに静かにお引き取りいただいた。
若干の胸の痛みがあるものの、その後に植えたのがこの日々草だ。
可憐だ。
しかも丈夫ときている。
去年一鉢買って来たが夏から秋の終わりまで毎日律儀に咲き続けるのだ。
しかも安い。
一つ78円!
今年はゴージャスにたくさん植えてみた。
毎日ぽんぽん咲いてくれるはずだ。
これから毎日花摘みオヤジとなる。






さて、歩道のお花のゲートも衣替えだ。
前は黄色いモッコウバラがアーチを作っていたが
今は紫陽花が静かに咲いている。


4月27日のアーチ。
モッコウバラが見事だった。


ヒトは一足先に5月からクールビズだとかいって衣替えした。
とはいえ、サラリーマンはただ単にネクタイを外し上着をとっただけで
居酒屋のオヤジたちがデスクに座っているだけだにみえる。
しかし花たちは完全に衣替えした。
自分の役割を終えると見事にバックヤードに引っ込み新しい花を引き立てている。
引っ込みながらも次のチャンスをうかがっている。
うーむ、見事と言う他ない。
植物界は示唆に富んでいる。


今日はこの時期にしては珍しくからりと晴れた。
一番敏感に感じているの花たちだろう。
さて、明日の朝は日々草が新しい花をつけるはずだ。
しおれた花を摘むのもまた楽し。

嗚呼、ボタニカル!