『植物 オヤジ』

日々出会う植物たちの「たくましさ」と「美しさ」を再発見する、ハードボイルド・ボタニカルライフ。音楽、美食なども。

食卓の風景

2014年08月07日 | 日記

                

「待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ 今宵は月も出ぬさうな」
竹久夢二の詩にある、夏の宵を飾る宵待草。
本名は待宵草、又は月見草だ。

暑苦しい夏の夜にぼんやり黄色く咲く雑草。
夕方から開花した花びらは朝見るとすでにしぼんできていて、昼間は既に枯れている。
しかし、明日の夜を期待してか次の花の芽は「ぱんっ」と張っている。
夜になるとしっかり開花し誰かを待つ。



夢二の描く女性はみな美しい。
こんな人が待っていたら走って帰るに違いない。


                 

食卓を飾るもう一つはテッポウユリだ。
一輪挿しと比べると、ほぼ同じ大きさで存在感抜群だ。
きれいだけど顔が大きすぎてバランスが悪い、ちょっと残念なタイプだ。

夏の食卓を二つの花が彩る。
どちらも花をさわるとひんやりした湿り気があり心地よい。
花は五感でみるものだが、特に触覚だとオレは思う。

嗚呼、ボタニカル!


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