『植物 オヤジ』

日々出会う植物たちの「たくましさ」と「美しさ」を再発見する、ハードボイルド・ボタニカルライフ。音楽、美食なども。

百日紅

2014年08月04日 | 日記
                

百日紅、あるいはサルスベリ。

暑い夏を涼しげに揺れる花はさわやかだ。
花期が長く、百日も咲いていることから命名された。
子どもの頃は猿が滑るほどのつるつるした樹皮が不思議で
いつ猿が来るんだろうかと心配していた。
サルノコシカケとワンセットで、猿は子供心に身近な存在だったのだ。

                

秋から春までの死んだように花も葉もない姿はまるで木の骸骨だ。
ただ、シルエットだけになった冬のサルスベリもまた美しい。
春になると骸骨たちは奇跡のように葉をたくわえ開花を準備する。

今はあちこちで開花し紅色や白、アイボリーの花をつけている。
花は削り立てのかき氷のようにも見える。
イチゴ味、レモン味、練乳味がするに違いない。
百日も咲く夏の花たちよ、暑い夏を優雅に彩れ。

嗚呼、ボタニカル!

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