
・共同研究者Rさんから,GGGという雑誌からInvited reviewの依頼を受けたという話を聞く.「すごいですねえ」などと言っているうちに,いつしか「一緒に書かないか?」と,Invited reviewにInviteされるという妙なことになる.「えっ!?」といいつつ,「GGGとはどんな雑誌だ?Reviewとはどんな内容だ?」などと言っている間に話はどんどん盛り上がり,「やるか,やっちゃうか!」という超ポジティブな方向へ急展開.9月末がアブスト締め切りということで,大急ぎで内容を確定させよう・・・ということで一件落着(してないけど・・・).
・茨城県の自然博物館のOさんから,「タネ展」という種子散布に関する展示をするので研究紹介をさせて欲しいという依頼を受ける.以前,講演したヤチダモの種子散布実験とオニグルミ核果の持ち去り実験の話に関心を持っていただいたとのこと.北海道の研究成果が茨城県で公開されるという不思議な状況だが,こちらとしてもありがたいお話なので,プレゼン資料,ヤチダモとオニグルミの種子などをお送りする.
・ヤチダモの種子散布実験は,鉄塔から種子を散布して,飛翔時間と飛翔距離範囲を調べたという,小学生でもできるような超シンプルな実験である.実際には,鉄塔の上から「いくよー,ハイ」などと声をかけて種子を放ち,地上に待ち構えている5名の観察者が「そっちだー,落ちるぞー」,などといいながら落下箇所に直ちに旗を立てるというような,非常に楽しい,牧歌的実験であった.
・この実験でちょっとだけ工夫をしたのは,散布実験に使用する1つ1つの種子をデジタルカメラで予め撮影しておき,共同研究者のIさんが開発したSHAPEという画像解析ソフトを使って種子のかたちを定量的に調べておいた,というところである.この結果,両端が尖った種子は飛翔能力が高いという,種子のかたちの微細な種内変異が飛翔能力に影響することを世界で初めて示した論文となった.
・オニグルミの持ち去り実験は,技術員のMさんとの共同研究である.これまたシンプルな実験で,クルミにペンキや蛍光糸でマーキングしておいて,エゾリスやアカネズミに持っていかせて,その後の貯食場所や捕食場所を特定したものである.改めて,2次散布が普遍的に起こっていること,ササ地ではアカネズミが巣穴にとんでもない量のオニグルミを溜め込んで捕食していること,などが分かってとても面白かった.掘り出された大量のクルミは,なぜか研究室内に保存(?)されていたのだが,なかなか出番がないままに待機させられていた.ということで,待機クルミは全てが茨城送りとなり,(たぶん)活躍の場を得たのであった.
・茨城県の自然博物館のOさんから,「タネ展」という種子散布に関する展示をするので研究紹介をさせて欲しいという依頼を受ける.以前,講演したヤチダモの種子散布実験とオニグルミ核果の持ち去り実験の話に関心を持っていただいたとのこと.北海道の研究成果が茨城県で公開されるという不思議な状況だが,こちらとしてもありがたいお話なので,プレゼン資料,ヤチダモとオニグルミの種子などをお送りする.
・ヤチダモの種子散布実験は,鉄塔から種子を散布して,飛翔時間と飛翔距離範囲を調べたという,小学生でもできるような超シンプルな実験である.実際には,鉄塔の上から「いくよー,ハイ」などと声をかけて種子を放ち,地上に待ち構えている5名の観察者が「そっちだー,落ちるぞー」,などといいながら落下箇所に直ちに旗を立てるというような,非常に楽しい,牧歌的実験であった.
・この実験でちょっとだけ工夫をしたのは,散布実験に使用する1つ1つの種子をデジタルカメラで予め撮影しておき,共同研究者のIさんが開発したSHAPEという画像解析ソフトを使って種子のかたちを定量的に調べておいた,というところである.この結果,両端が尖った種子は飛翔能力が高いという,種子のかたちの微細な種内変異が飛翔能力に影響することを世界で初めて示した論文となった.
・オニグルミの持ち去り実験は,技術員のMさんとの共同研究である.これまたシンプルな実験で,クルミにペンキや蛍光糸でマーキングしておいて,エゾリスやアカネズミに持っていかせて,その後の貯食場所や捕食場所を特定したものである.改めて,2次散布が普遍的に起こっていること,ササ地ではアカネズミが巣穴にとんでもない量のオニグルミを溜め込んで捕食していること,などが分かってとても面白かった.掘り出された大量のクルミは,なぜか研究室内に保存(?)されていたのだが,なかなか出番がないままに待機させられていた.ということで,待機クルミは全てが茨城送りとなり,(たぶん)活躍の場を得たのであった.