goo blog サービス終了のお知らせ 

goto_note

西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

フェルマーの最終定理

2006-11-03 | その他あれこれ
・最近,数学者を題材とした小説が好きだ.もともと,小川洋子著の「博士の愛した数式」を読んでからなのだが,小川洋子と藤原正彦の対談集「世にも美しい数学入門」を読んでから,ますます憧れのようなものを抱いている.今回,サイモン・シン著の「フェルマーの最終定理」が文庫化されたのを知り,買ってみたというわけ(小川洋子さんも推薦しているし).

・この本は,有名な「フェルマーの最終定理」がいかに数学者達の心を捉えてきたか,そしてどんな挑戦がなされたかという歴史を絡めながら,天才数学者ワイルズがついに証明するまでのドラマを描いている.ノンフィクションとは思えないほどのテンポのよさとスリルがあり,どんどんページをめくりたくなる.時折,掲載されている数学にまつわる小話も面白く,一挙に読んでしまった.

・あまり数学に興味のない人にもオススメの本だが,この本を読む前に,先に紹介した対談集「世にも美しい数学入門」を読んでおくと,登場人物に馴染みがあってすっと入りやすいかもしれない.ともかく,このサイモン・シンという著者.イギリスのテレビ局BBCで働いていたそうだが,物理学の博士号も取得しており,科学書の分野で他にも評判の高い本を書き下ろしているらしく,要注目だ.

最新の画像もっと見る