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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

小さな恐竜

2008-03-12 | その他あれこれ
・11日から13日は本学の体験ゼミということで、学生20名を迎えての実習。当方は12日からの参加である。12日はスノーシューを履いて、樹木園の裏山を鹿道をGPSでトレースしながらポイントを探るという一種のサバイバル的(?)な実習となった。4班に分かれての行動だが、とにかくスノーシューにみんな悪戦苦闘している。



・鹿の足跡は簡単に分かるだが、糞の大きさや形で、ある程度の年齢やサイズが分かる。Oさんいわく、雌雄で形が異なり、長細いのが雄で、丸っこいのが雌だそうで、これは当方も初めて聞いた。よくよく注目すると、子供のサイズはかなり違うので少なくとも3頭以上いただろう、などということがよく分かる。学生の一人が発表していたが、まさに隊列をつくって移動していたことがよく分かった。

・この辺では、ササはかなり食われている。タラノキも同様である。しっかし、あの鋭いとげをへっちゃらとはすごいねえ・・・。オヒョウの食痕は古いものしかないが、オヒョウとハリギリが癒合しているように1箇所から生えているところでは、見事にオヒョウだけが食われていた。



・鹿道にいざなわれるままに登っていくと、急に視界が開ける。数年前の強風によって木がバタバタと倒されている。ハイランド富良野でカラマツがひっくり返っていたときの風らしい。そこからは引き返し、横にずれていくと最後は4班と合流。



・お昼を樹木園で焚き火をしながら食べる。こうした体験も学生にとってはかなり新鮮だったようだ。焼き芋ができればもっといい!という意見には納得させられたのだが、確かに、少しだけ、”お楽しみタイム”みたいなものがあってもいいのかもしれない。

・東山での造材現場を見学後、講義室にてGPSデータをダウンロードして、デジカメ画像をリンクさせて、班でのディスカッション。班にもよるが、あーでもない、こーでもない、となかなか熱い議論が展開されている。鹿が角をとぐのは何故か?ということについて、面白い仮説が提唱されたり、却下されたり・・・。なかなか頼もしい。それにしても当世の学生たちはパソコン慣れしているのか、GPSからのダウンロードなどの作業は、しゅしゅっとやってしまう。

・ジンギスカン後(ビール無しのジンギスカンは結構つらい・・・)、ふくろうのペレット(丸ごと飲み込んだネズミなどの骨を吐き出した塊)を解体して、ふくろうが何を食べていたかを観察するという実験(?)を行う。Mさんによると、これはアメリカの小学校1年生の授業で行われ、とても人気の高い授業の一つだそうだ。



・当方も完全に学生とともにやってみると、これが実にはまる!頭蓋骨が2つも出てきたときには、おおっと感動してしまった。骨からコケみたいに付着した毛などのカスをうまくはがせたときには妙な快感がある。当方にしてみると、卒論でさんざんやった埋土種子の検出に似ている。学生たちもはまり込んだまま一向に終わろうとせず、結局、2時間以上やり続けた学生もいたらしい。



・持ってかえって、後日、子供に見せると、骨をルーペで眺めて”わおっ”と感動している。ちょうど小さな恐竜の化石のように見えるらしい。なるほどねえ。

マスクに関する考察

2008-03-11 | その他あれこれ
・3月になって,東京地方のスギ花粉の量もいよいよ本格的になっているようだ。今回は滞在中に大量に吸い込んで,発症してしまうのだけは避けようということで,ミクロ粒子を99%カットする(という)マスクをつけてみる。立体構造というだけでなく,細部に色々と工夫がなされているらしく,息苦しくないこと,眼鏡がくもりにくいことなどが特徴として挙げてある。

・慣れないせいか,やっぱりマスクをするのは抵抗がある。だいぶ改善されたとはいってもそれなりには息苦しいし,やっぱり眼鏡も曇る。なんと言っても,「何か悪いことをしている人」みたいに見えるんじゃないか,という余計な想像をしてしまうのである。というわけで,信号待ちのときなどに隣にマスクの人が来るとなんだか安心してしまったりする。もちろん,“同病相憐れむ”という感情が後押しをしていることもあるのだろうけれど・・・。

・そうしたプレッシャーをはねのけて着け続けたマスクのおかげか,当方の鼻は最悪な状態にはならずに済んだようである。最近はマスクにもカラフルなものとか色々とあるらしいが,まさか当方がかわいいシールつきのマスクをするわけにもいくまい。先日TVのニュースで鼻の穴に直接入れるフィルターのようなものが紹介されていたが(着けているかどうかが他の人には分からないようにできているらしい),使い勝手はどうなのだろうか・・・。

アカデミー

2008-03-09 | その他あれこれ
・昨晩、NHKのBS2でアカデミー賞授賞式の模様が報道されていた。結果は既に知っているのだが、ショウそのもののの華やかさやスピーチが面白くて毎年楽しみにしている番組である。今年は、80回目ということだったのだが、授賞式の司会の人がめちゃくちゃ毒舌で面白い。

・例年のことではあるが、ハリウッドスターが勢ぞろいしているこの授賞式はやっぱりすごい。それにしても、受賞のスピーチには個性が出ていて面白い。喜びを爆発させる人、笑いを取る人、それぞれに気が利いている。

・それにしても、ノーカントリーはめちゃくちゃ怖そうである。どうでもいいけど、助演男優賞を受賞したハビエル・バルデムは「ノーカントリー」の中ではすごい怖い人だったのだが、授賞式では完全に別人のナイスガイだった。男優だから当たり前なのかもしれないけど、この変化はびっくりである。怖そうだけど、映画館で見てみたいねえ・・・。

講習二日目

2008-03-03 | その他あれこれ
・チェーンソー講習二日目。本日は、ほとんどの技術スタッフと教員が受講。造材作業、かかり木処理など重要な講義を受けて、午後は現地講習で樹木園に。今日はまるで雪もなく、穏やかな一日である。3月の声を聞いて、急に暖かくなったような気がする。樹木園の林道沿いでは既に地面が露出しているところも・・・。春近し、である。

・いよいよ実技講習。係ごとに選定されたトドマツを伐採。当機関では伐採作業を実際に行うのは頻繁にはないので、それぞれ緊張しながらの作業となる。というか、みんなに注目されていると、緊張もピークになる・・・。



・当係は、K林長が受け口を作ってくれたところで選手交代となり、当方が最後の追い口切りを行った。30cm程度のトドマツだが、いざ伐採するとなると案外と太く感じる。水平に伐っていくと徐々に木が倒れ始めるのでそこで避難するのだが、この木が動き始めるタイミングを察知するのが想像以上に難しい。今回はNくんに合図をしてもらって待避。”つる”を残すことの重要性が身にしみてわかった。



・最後に立枯れ木をチルホールを使って、目的の方向に伐倒する講習。ある程度の大きさになると木がゆっくり倒れる瞬間というのは、なんともいえない独特の空気がある。


六送会

2008-03-01 | その他あれこれ
・”ろくそうかい”というらしい。当世らしい省略言葉で、”6年生を送る会”のことである。学校の行事でもあるのだが、本日はバスケットの六送会であった。毎年、小学校の体育館に集合し、6年生vs在校生や団員vs保護者で試合をするのが恒例となっている。

・今回は開始直後にバスケットの新チーム名を決めるための臨時総会を行い、2つまで絞った名前を決選投票で決めた。またもや僅差であったが、新チーム名がついに決定し、団旗も更新することが決まった。

・保護者を交えた試合が始まる。保護者の中には、バスケットをやっている(あるいはやっていた)人も多く、機敏な動きを見せている(人もいる)。当方も保護者の一人として6分間の試合に参加したのだが、6分間ってこんなに長かったのか・・・と思うぐらいきつかった。普段の運動不足を痛感。子供たちには試合の時に「もっと動けー」とか、言いたい放題だったのだが、自分は全然である。簡単なシュートを何本か外してしまったが、1本だけジャンプ・シュートが決まったのは気持ちよかった。

・試合が終わって新チーム名と優秀作品の発表。賞品を渡すとみんな照れくさそうである。最後に、在校生から、先生から、6年生から、とそれぞれ言葉を贈り合うというイベントを行い、六送会は無事終了(大人の怪我もなく良かった!)。これで当方が会長の間の大きなイベントはおしまいで、後は13日の総会を残すのみである。

ヒノキ論文、投函

2008-02-25 | その他あれこれ
・終日、チェーンソー講習を受ける。以前、一度受けた覚えがあるのだが、正式な記録として残っていない。ということは、途中で抜けたりしたのであろう。しかし、改めて講習を受けると色々と確認できて、なかなか有意義であった。講師が当機関の技術スタッフということもあり、講義途中でいちいち質問できたことも非常に有難かった。

・午後から合宿横の伐倒木の玉切りなど、実技講習。足場の確保と立ち位置を決めるのが案外と難しい。左足と右足の置く位置が悪いせいか、妙に手に力が加わってしまう。90度傾けてチェーンソーを使う場合(つまり横向き)、なかなかアクセルを握る手に力が入らなくて難しい。うまい人がやるのを見ると、いとも簡単に扱っているのだが、まだまだ訓練が必要である。

・Hくんからトドマツ更新論文の修正原稿(第3弾)をついに投稿したという連絡を受ける。国家公務員としての多忙な業務の最中、よく頑張っていると感心。こちらも、ついにヒノキ論文を仕上げて、コピー3部とともに投函。いまどきOld fashonな投稿スタイルだが、今回は妙に和む作業であった。ヒノキ論文を執筆するために持ち運んでいた引用文献をファイルに仕舞うと、ようやく一段落した気持ちになる。

・ライラック品種分析の続き。なぜか8サンプルにした途端にうまく行かなくなったので、DNAを調整しなおして再び6プライマーで分析。今度こそ、びしっと決めたいところである。

・6時から小学校に行き、バスケットの新チーム名を選考する作業。思った以上にアンケート結果はばらついている。人気の高かった名前の中から、2つにまでは絞り込むことができた。しかし、最後の2つは選考委員会の中でも真っ二つだったので、最後は総会で話し合って決めることになった。どちらにしてもいい名前であるが、最終的にどちらに落ち着くのかだろうか・・・・団旗更新も楽しみである。

参観日

2008-02-24 | その他あれこれ
・今日はバスケットの6年生大会ということで子供は旭川の当麻へ。色んな学校の6年生が集まり、学校の枠を超えてゲームをしながら交流しているそうで、なんとも楽しそうである。当方は幼稚園の父親参観へ。毎年、趣向を凝らしているこのイベントだが、今年の目玉は買い物ゲーム。5つのお店に分かれて、それぞれに趣向を凝らした商品を考えている。

・前半はお店当番ということで、子供と一緒に呼び込み。紙で作ったお金(10円)を出して、品物(箱とかで子供たちが自作した作品)を買うというイベントである。売り子になると、やはり”売り切れ御免”の札を出せるように、子供たちも一生懸命。全部売れるとみんなで飛び上がって喜んでいた(実は、当方も嬉しかったりして・・・)。

・後半は買い物。5つの店を次々と訪れながら、買い物をする。人気商品はあっという間に売切れてしまうので、どれを選ぶかが一瞬の判断が重要である。10個ほど品物をゲットして、なにやらすごい買い物をした気分になった。セールを制覇(?)したときって、こんな気分だったりするのかも・・・。



・車を停めたところには、ヤチダモやオオモミジ(?)の種子が雪の上に落ちている。樹上を見れば、ヤチダモ種子はだいぶ落下しているようである。どうやら思っていた以上に種子散布は遅くまで起こり、2月中旬から3月くらいの積雪期にかなりの種子が落下するようである。

新雪と吹雪き

2008-02-23 | その他あれこれ
・伸びっぱなしになっていた髪を切り、ようやくすっきり。後ろ髪が首にかかるとうっとうしくて仕方がなくなってしまう。髪を切るという行為は、当方にってのストレス解消の一種である。

・午後から子供たちを連れて富良野スキー場へ。今日は朝から重たい雪が降っている。スキー場でも細かい雪が降っており、条件は新雪。今まではすいすいと滑っていた子供たちもこの条件には悪戦苦闘。頭から雪につっこんだり、へんなところでこけたり・・・。それでも、徐々に対応してしまうのだから、適応能力たるや、たいしたものである。

・3本目になると、いよいよ雪が降りしきり、目を開けているのも辛くなってきた。スピードを出すと、顔に雪が当たって痛いくらいである。いうことで、3本滑ってあっさり本日のスキーは修了。地元スキーヤーは悪天候には弱い。

東京マラソン

2008-02-18 | その他あれこれ
・新宿にホテルを移したところ,明日の朝は交通規制があるとフロントで言われる。全然マークしていなかったのだが,このホテルは東京マラソンが行われるスタート地点にものすごく近かったのであった。ホテルの部屋の窓からは,なんと,都庁前のスタート会場が見えるほど。9時ごろに先に車椅子の選手達のスタートが見えた。まさに目の前を通過していくとなれば,沿道から声援をかけないわけにはいかないということで,早速,身支度して応援に行く。通りは既に4重5重もの人垣である。

・9:10の号砲とともに,10名ほどの先頭グループが飛ぶように走り去る,報道のシャッターがやかましく切られていく。昨晩,エレベーターで一緒になったアフリカの選手(だと思われる人物)がいたような,違ったような・・・。その後もいつまで経っても人の波が途切れることはなく,このマラソンの規模の大きさを実感。TVニュースで観ると3万人を超える人たちが走っていたそうで,なるほどと納得。



・長かった東京滞在もようやく終わり,北海道へ戻るフライト。何か雑誌を買おうとしていたら,ブルータスが“犬”特集だったので,思わず買ってしまった。犬,買いたいけどねえ・・・。明日から現実世界に戻るわけだが(戻れるんだろうか・・・),宿題山積である。一つずつ片付けていくとしよう。

醤油味

2008-02-13 | その他あれこれ
・午前中、スターバックスを片手に15日のプレゼン準備。ちょこちょことRの図を改訂しつつ、ようやくアカエゾのプレゼンの流れが出来上がってきた。イントロとまとめはずいぶんと変わってしまったが、より正直な流れになったともいえるか・・・。まとめのスライドが後少しである。

・続いて、北海道の林木育種の50周年原稿を仕上げる。写真と図を入れるだけで、ずいぶんと分かりやすくなった気がする。細かい表現も修正し、ようやく完了。かなりファイルが重たくなってしまった。最終チェックをして、無理やり函館のKさんに送信。これで一通り終了、のはずである。

・トドマツ種子散布論文の修正原稿につける手紙の作成。厳しい雑誌ほど、この手紙をちゃんと書いていないと蹴られることがある。丁寧に説明しないとまずいので、ヤチダモのときもそうしたのだが、手紙自体を英文校閲に出した方がいいかもしれない。修正原稿本体の作成はこれからである。



・午後からはひたすら会議。終了後、ホテル近くのラーメンを食する。”こがし醤油”味。細めんなのはいいが、つゆは真っ黒なことに驚く。ふむ、なかなか旨い。もう少し麺が固いと嬉しいのだが・・・。