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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

力技

2008-12-05 | 研究ノート
・茨城からWさんが訪ねてきてくれた。彼とは福岡時代からの付き合いである。GISデータをどのように位置づけていくかについて相談ということだったのだが,二人で色々と議論するうちに方向性が見えてきたような感じ。局所適応についても色々と意見を交換し、今後の研究方向について考えるきっかけになった。

・昼食後、遺伝子の解析方法について、レクチャーを受ける。それにしても、Wさんは実に精力的に仕事をしている。本人は力技だと笑っていたけれど、実に迫力がある。よく考えてみれば,当方も彼とは同じように力技でやっていたはずが,最近は動く前に考えすぎている。そんなに切れるほうじゃないのにかっこつけても始まらない。まずは動くこと!だ。それにしても、他の研究者と議論することの重要性を改めて感じる。今度は,一度,こちらからセンターを訪ねてみよう。

・6時からアジアと合同の試験地の忘年会。今年は本当に色々なことがあったが、来年こそは穏やかでいい年にしたいものである。

吾亦紅

2008-12-03 | 研究ノート
・いよいよ講義が明日に迫る。一つずつ、資料等を完成させてゆく。投稿論文執筆講座については、読本、プレゼン資料等も完成。本当の講義の方が遅れがち・・・。とりあえず、あたふたと作成。せっかく遺伝子流動をやるので、散布カーネルの話もしたいということで、改めてお勉強。

・昨日、鳴子のTくんと茨城のIくんが来てくれて、ちょうど散布モデルの勉強をしていたのが役に立った。今更ながら、近隣モデルの理解をしたりして・・・。やはり尤度の概念を理解するというのが一番のポイントのようである。



・種子標本採取に来てくれていたSさんと試験地を少しだけ回る。下刈りの頻度や方法が自然と異なっているせいか、自生種が多い二次草地と外来種だらけの草地の両方があるのが面白いというコメントを頂く。草地がいい感じですよね、といわれると訳もなく嬉しくなる。別に自分がほめられているわけではないのだけれど・・・。



・メタセコイアの林ではだらりと垂れ下がったシュートが目に付く。てっきり徒長したシュートだと思っていたら、来年の雄花のようである。もしかすると来年は豊作なのかもしれないが、花粉がすごかったりして・・・。



ワレモコウの花。「我もこうありたい」という思いでつけられた名前だとか・・・。既に最盛期を過ぎている。こうした草地に目を向けるようになると、また新しい世界が開けているのかもしれない。

根寄生植物

2008-12-01 | 研究ノート
・試験地内の会議。色々と報告や審議をしているとあっという間に2時間が経ってしまう。もう少し短くできそうなものなのだが、当方の手際ではこれぐらいが限界だろうか。試験地内を少し見回ると、ずいぶんと紅葉が進んできたことを感じる。当試験地の場合、カエデの園芸品種がたくさんあり、色のバリエーションが楽しめる。



・見学路は落葉が積もっており、歩いたときの足音が心地よい。



・4時からKさんによるゼミ。ヒノキの防御機構と根寄生植物に関する話題。いずれも植物ホルモンに着目しての研究。植物ホルモンの世界も奥が深そうだが、樹木の形態形成における効果についてもう少し掘り下げて理解したいと感じた。

・根寄生植物の話題では、自分では葉緑素を持たずに作物の根に寄生する雑草Orobanche minor (ハマウツボ科)を防除するために、播種実験においてサリチル酸とジャスモン酸を添加して発芽抑制・寄生抑制効果を調べたというもの。根寄生植物へのこれらの添加効果は結果もクリアーだった。

・根寄生植物の代表格のハマウツボ科は、日本でも普通に見ることができる(帰化植物の方が有名?)。梅雨時期にしか見られないらしいので、来年は気をつけてみたい。ところで、居室で黒光りする大きい昆虫をついに見つけてしまった。実のところ、当方はこの昆虫だけは大の苦手なのである。東京に来れば仕方がないのだろうけど、これはキツイ。

投稿プロセス

2008-11-30 | 研究ノート
・終日、穏やかな日和だった。我が家には夏よりも陽が差し込むようになり、陽に照らされているとぼーとしてしまう。午前と午後で子どもと過ごす。ここのところ、平日はずっと相手をできなかったもんなあ・・・。

・夕方に投稿論文執筆講座のスライド作成。"読本"はある程度出来上がっていたのだが、スライドはほとんどできていなかった。福山雅治のラジオを聞きつつ、子どもは横でポケモンの絵を描きつつ・・・、という状況だったのだが、不思議とすいすいと進んだ。

・改めて考えてみると、当方も5年くらいの間に投稿の経験だけは結構積んでいる(その割りに見返りが少ない!?・・・)。やっぱり自分の経験があると、色々と気がつくことが多く、それなりに伝えたいこともある。

・科学論文の執筆について公開しているRuth YanaiさんのWebページ。これがまた実によくできている。一度、本人の講義を受けてみたいところである。

人生はゲーム

2008-11-29 | その他あれこれ
・あとわずかで11月も終わり。考えてみれば,4月に東京に越してきてから,慣れるのに必死だったという感じである。夏の暑さに耐え切れるかと心配していたのだが,いつの間にか朝晩の寒さに震えるような季節になってしまった。自転車で通勤しているせいか,季節の移り変わりを肌身で感じることができる。

・子どもはなぜかレゴブロックに再びはまっている。最近は形や薄さにもバリエーションが増えて、よりリアルなものも作れるようになっている。子どもの作品,恐竜。なかなか格好イイ。



・押入れの奥深くに仕舞い込まれていた“人生ゲーム”。これまた何故か、我が家では流行っている。人生ゲームは当方が子どもの頃から不動の人気を誇る家族ゲームだが、時代を反映してその内容が変わるらしい。我が家が持っているのはEXという1997年のバージョンである。バカンスに月旅行に行くことになり、25万ドルを払う羽目に・・・。

Wヘッダー

2008-11-28 | 研究ノート
・本日,講義とゼミ発表のダブルヘッダー。相変わらず,綱渡り的なスケジュールだ。結局,ぎりぎりまでプレゼン資料を作成することになってしまう。今回の講義では,最後まで手ごたえをつかめずに終わってしまった。反省としては,全体的に詰め込み過ぎのきらいがあることで,もう少し焦点を絞るべきなのであろう。それにしても,講義のポイントというのはなかなか掴めずにいる。



・朝の悪天候がウソのような天気になる。弥生キャンパスでは銀杏の紅葉が見事になってきた。においもすごいけど・・・。

・演習林ゼミでは,標高別造林試験地の測定結果を発表した。全体として,非常にきれいな結果となっているのだが,逆にいえば,当たり前すぎるともいえる。何を隠そう,今回のプレゼンで一番苦労したのは,その面白味をいかに伝えるかということだった。秩父のSさんから,他樹種,種内の競争効果は考慮するアイデアを頂いたので,それを加えて解析を試みることにしよう。

・ゼミ発表の中で,今更ながら,Rを使ったデータ解析について少し触れたのだが,その部分は学生の中でも少し残ったようである。以前に一度だけ,学生対象のR初心者講習を行ったのだが,そろそろメンバーも入れ替わりつつあるので,改めて講習をするべきかという気になった。

・当方のRは相変わらず遅々として向上しないのだが、必要にかられて少しずつはできることが多くなっている(と思う・・・)。講習とはいっても,それぞれのデータを持ち寄って,解析を試みるようなことを行った方がよいかもしれない。自分自身の経験でも,自分のデータを用いる場合と講習のためのデータでやる場合とでは,気持ちの入り方が違うもんだからねえ。

この木なんの木

2008-11-25 | フィールドから
・Tさんとヒノキ種子の計測。乾燥させた球果から種子を取り出して重さを測定する。ずっと前に終わっているはずだったのだが、数々のイベント(?)が舞い込んで、のびのびになっていたもの。

・しばらく2人で試行錯誤しながらふるいを活用すれば効率よく球果から種子を取り出せることに気がつき、サクサクと作業を進める。午前中に球果を含めた全体重量は測定終了。午後からはTさんに少ない球果の重量測定をお願いし、当方は講義とゼミ準備、ううっ、ゴールが見えない感じで・・・。



・突然、一般の方の来客があり、「公園で見つけたこの木(写真を持ってきていただいた)は何でしょう?」との質問。先方の「きっとこれではないだろうか?」、というお話の通り、”ナンキンハゼ”であった。



・どういう偶然か、当方も同じ公園で気になって、写真を撮影していたので、すぐに見当がついたわけだが、園芸種が多い都会ではこういう質問は難題だったりする。

・何はともあれ、このナンキンハゼは中国原産とのことだが、街路樹などにもよく使われている。この時期、紅葉が美しい上に、面白い実をつけているので目立つ。それにしても、広い公園の中で当方以外にも同じ木を眺めている人がいたとは、さすが東京は人口密度が高い!?

曖昧な記憶

2008-11-24 | その他あれこれ
・昨晩は高校の部活仲間と忘年会。一次会はそれぞれにパートナーを連れて、なぜか焼肉に行くことに・・・。それにしても、過去の記憶っていい加減なもので、あの時一緒に飲んだとか言うことに対する記憶がまるで一致しない。ごちゃごちゃになっているみたいである。

・市内のテニスコートを予約するために、団体登録。その後、憩いの森公園で子どもとサッカー。公園では、趣味で竹とんぼを飛ばしている人がいたのだが、驚くほど滞空時間が長かった。極めれば何でもすごいものだ。

・下の子どもがついに大富豪を覚えて、家族4人でできるようになった。上の子どもが覚えたときにも毎晩3人でやっていたっけ。これから、夜な夜なトランプに興じることになりそう。

初のサッカー大会

2008-11-22 | その他あれこれ
・C幼稚園のサッカーチーム、初の公式大会である。駒沢球技場にたくさんのチームが集まり、大会が繰り広げられる。補助球技場を8つに区切って、次から次へと試合が行われる。それにしても、サッカーゴールが小さい!

・人工芝のグラウンドが青空に映える。子ども達は初の大会に緊張したのか、そもそもレベルが高すぎるのか、圧倒されている。1試合目はなぜか相手のシュートが次々と外れて、1対1の同点。しかし、後半2試合は5対0の完敗。同じ幼稚園児とは思えないくらい・・・。



・試合終了後、表参道まで出掛けて、クレヨンハウスで絵本を見た後、明治神宮に立ち寄る。



・明治神宮は原宿駅からすぐである。ここの森はかなり有名である。当試験地と同じく、林床には常緑低木が繁茂している。



・明治神宮の森はうっそうとしていて、少し薄暗い。見上げれば、ケヤキ(茶色)、イチョウ(黄色)、クスノキ(緑色)の樹冠はモザイク状に色が違って面白い。



ピカソ展2

2008-11-20 | その他あれこれ
・本日お休みを頂いて、妻と2人でサントリー美術館へ。クリスマスを前に、東京ミッドタウンはいよいよお洒落。サントリー美術館では、国立美術館ほど展示数はないが、印象的な作品が展示されている。青の時代では、著名な自画像はもちろんだが、友人の死を描いた作品「カザジェマスの死」に感銘を受けた。またこちらは有名だが、息子パウロがピエロの格好をしている作品「ピエロに扮するパウロ」は愛らしくて素直にかわいいと思った。ギリシャ神話のミノタウルスに自分の欲望を重ねて描いた(と書いてあった・・・)作品群も迫るものがあった。

・本当に一人の画家の展覧会とは思えないくらいである。時代も後半になると、一見めちゃくちゃに見えるような作品もある。が、エッチングで描いた作品を見ると、そのデッサン力に圧倒される。当たり前だけど、描写力が天才的にうまいピカソがやるから、こーゆー絵が出来るんだと妙に納得してしまった。ピカソは晩年まで何度も恋に落ち、そのたびに絵を描くエネルギーを得ているみたいだけれど、最後まで枯れないところがすさまじい。



・お昼はミッドタウンの平田牧場という名前の豚肉専門店で、メンチカツとしょうが焼きのランチをそれぞれ頂く。ここのしょうが焼きは、ちょっと他では食べたことがない味である(1100円と価格も納得)。豚肉に自信があるからこそ、の調理法でしょう。



・近くの公園まで、子供とサッカーに行く。いよいよ陽が傾いてくると、光のラインができる。黄金色に輝いていて美しい。陽が傾くと寒さが身にしみる・・・、が、夕焼けもまたきれい。