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健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

世界遺産の氷河の半数が消失の恐れ

2019-05-12 08:30:14 | 研究
温室効果ガスの排出に歯止めがかからない状況が続けば、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)に存在する氷河の半数近くが、今世紀末までに消失するとの研究報告書が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。国際自然保護連合(IUCN)は、氷河が存在する世界遺産46か所を調べたが、この中には、スイス・アルプス山脈(Swiss Alps)のアレッチ氷河(Aletsch glacier)やデンマーク領グリーンランド(Greenland)のヤコブスハブン氷河(Jakobshavn Glacier)、ヒマラヤ(Himalaya)山脈のクーンブ氷河(Khumbu Glacier)などが含まれるそうです。IUCNによると、報告書の執筆者らは各種データと高度モデリングを用い、高排出シナリオに基づくと、現在氷河が存在する自然世界遺産46か所のうち21か所で、2100年までに氷河が消滅すると予測したそうです。高排出シナリオとは、2015年に採択された地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定(Paris Agreement)」で掲げられた温室効果ガス排出量の削減目標が達成されていない現状を意味するそうです。氷河の消滅が最も深刻だと考えられる世界遺産は、アルゼンチンのロス・グラシアレス国立公園(Los Glaciares National Park)、米国とカナダにまたがるウォータートン・グレイシャー国際平和自然公園(Waterton Glacier International Peace Park)だそうです。また、ピレネー山脈(Pyrenees)ペルデュ山(Mont Perdu)にある小規模の氷河は2040年までに消滅する可能性があるということです。たとえ各国がパリ協定の目標を達成したとしても、今回分析対象となった世界遺産46か所のうち8か所で2100年までに氷河が消失するとも。

https://www.afpbb.com/articles/-/3223256

犬とオオカミ

2019-05-11 08:30:04 | 研究
タッチスクリーンを使った実験を重ねた結果、同じように群れの中で育った場合、犬よりもオオカミのほうが群れの仲間に献身的になることを発見したとする研究がPLOS ONEに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。研究では、オオカミと犬をそれぞれ訓練し、鼻先でタッチスクリーン上のアイコンを押せるようにしたそうです。「贈り物」を示すアイコンを押すと、隣接したケージに餌が届けられる仕組みとのこと。実験は、アイコンを押す動物と同じ動物が隣のケージ内に1匹いる場合と、いない場合で複数回実施。オオカミは自分に一切見返りがなくても、同じ群れの仲間には餌を与える選択をしたそうです。ただし、隣のケージにいるのが見知らぬオオカミの場合は、関心を示さなかったそうです。一方の犬は、自分に見返りがない場合、隣のケージにいるのが群れの仲間か否かにかかわらず、餌を与えようとする傾向は特に見られなかったということです。

https://www.afpbb.com/articles/-/3223393

オットセイを追うホオジロザメの背びれに付けたカメラの映像

2019-05-10 08:30:32 | 研究
ミナミアフリカオットセイを追って海藻の合間を難なく泳ぐホオジロザメの背びれに装着されたカメラが捉えた動画(AFPBB)だそうです。英国王立協会(Royal Society)のBiology Lettersでホオジロザメの捕食行動について発表した研究チームが公開したもので、南アフリカのガンズバイ(Gansbaai)沖で撮影されたものとのこと(撮影日時は不明)。ケルプ(コンブ類)の合間を泳ぐホオジロザメがミナミアフリカオットセイを見つけた瞬間、追いかける様子が捉えられているそうです。

https://www.afpbb.com/articles/-/3222958

エベレストのごみ

2019-05-09 08:30:31 | 研究
標高8848メートルを誇る世界最高峰エベレスト(Mount Everest)で、世界一標高の高いごみためと化した山を清掃するという野心的なプランの下、専門チームが2週間で3トンのごみを収集したそうです(AFPBB NEWS)。数十年前から商業登山が盛んになったエベレストは、高額費用を支払いながら、ごみを残していくことに無頓着な登山者が増加しているそうです。蛍光色のテント、捨てられた登山用具、使い切ったガス缶、時には排せつ物が山頂へと続く登山ルート上に散乱しているということです。先月から春の登山シーズンに入る中、ネパール政府は、1か月半以内でごみ10トンの回収を目標に、14人のメンバーからなるチームをエベレストへ派遣。清掃チームは、エベレスト登頂に向けて準備と順応にいそしむ登山家らが集まるベースキャンプとその周辺地域から、廃棄された登山道具、空き缶、ボトル、プラスチックごみなど3トンを回収したそうです。

https://www.afpbb.com/articles/-/3223428

世界一きれいな空気

2019-05-08 08:30:24 | 研究
オーストラリア・タスマニア(Tasmania)州グリム岬(Cape Grim)にある政府機関「グリム岬大気基準観測所」は1976年以来、地球の基準となる空気の観測を行っているそうです(AFPBB NEWS)。観測所は人里離れたグリム岬の崖の上に立っているそうで、西側で最も近い大陸はアルゼンチンで、南側には南極が広がっているとのこと。この孤立した立地が、排ガスや工場ばい煙の影響を受けない「世界で最もきれいな空気」と名付けられた空気の採取に最適だということです。

https://www.afpbb.com/articles/-/3223042

遺伝子組み換え猿

2019-05-07 08:30:45 | 研究
中国の科学者が、猿に人間の遺伝子を移植し「遺伝子組み換え猿」を作り出していたとする研究論文が科学雑誌に掲載されたそうです(BBC)。この研究は、昆明動物研究所と中国科学院の研究員が、米ノースカロライナ大学の研究員と共同で行なったものだそうです。人間の知能がどのように進化していったのかを突き止めるため、アカゲザルの脳に人間の遺伝子「MCPH1」を移植したということです。この「MCPH1」は、人間の脳の発達に重要とされる遺伝子だそうです。「遺伝子組み換え猿」には、野生の猿に比べて記憶力の向上や反応の素早さが確認できたということです。倫理上の懸念が指摘されているようです。

https://www.bbc.com/japanese/video-47931238

猫は自分の名前を聞き分けている!?

2019-05-06 08:30:31 | 研究
飼い猫は、人間に名前を呼ばれれば呼ばれたと分かっているらしいとする研究成果が発表されたそうです(BBC)。家庭で飼育されているネコは「自分の名前」と「一般名詞」を区別していると考えられる結果が得られたということです。猫と暮らす人は経験的にすでに分かっていたことを、研究が裏づけたとも言えそうということです。

https://www.bbc.com/japanese/video-47862699

シマウマの縞

2019-05-05 08:30:22 | 研究
シマウマの縞がハエを混乱させ、身体への着地を防いでいることを、英国ブリストル大学の研究が突き止めたそうです(BBC)。科学者がウマにシマウマ柄のコートを着せたところ、ウマの皮膚を噛むなどするハエの活動が25%減ったということです。

https://www.bbc.com/japanese/video-47451129

飲酒の悪影響

2019-05-04 08:30:19 | 研究
大量の飲酒や深酒は、私たちの体に長期的な遺伝子変化を引き起こす可能性があるとする研究結果が、Alcoholism: Clinical & Experimental Researchに掲載されたそうです(BBC)。また、遺伝子がアルコールでダメージを受けると、さらにアルコールが欲しくなってしまうそうです。研究では、標準的な量の酒を週に8杯以上飲む女性と、15杯以上飲む男性を酒豪に分類し、過去1カ月で1度に少なくとも4杯飲んだ女性と、1度に少なくとも5杯飲んだ男性を深酒に分類して行なわれたそうです。

https://www.bbc.com/japanese/47354506

宇宙生活で染色体に異変

2019-05-03 08:30:34 | 研究
宇宙で暮らしたら人体に何が起きるのかについて研究した結果が、Scienceに掲載されたそうです(ナショナルジオグラフィック)。医学の分野では双子の研究が行われています。身体的にも遺伝的にもほぼ完全に一致しており、環境の変化に人がどう反応するか比較対照する理想的な条件が備わっているからです。今回、米国の宇宙飛行士スコット・ケリー氏が、一卵性双生児の兄弟であるマーク氏と共に、宇宙飛行の影響を調べる実験の被験者に。スコット氏が国際宇宙ステーション(ISS)へ行き、1年間、微小重力の条件下で宇宙飛行士として働き、生活。一方、地球ではマーク氏が、自由で典型的な民間人として働き、生活。 この実験は、2015年3月27日から2016年3月2日まで実施。その結果、まずISSにいる間、スコット氏の全般的な健康状態はずっと良好だったそうです。一方で、宇宙滞在により染色体の末端を保護するテロメアが長くなったそうです。さらに、染色体の一部で逆位や転座が起こったり、DNAが損傷しているといった異常や遺伝子発現の変化も確認されたそうです。遺伝子への影響以外にも、網膜と頸動脈の厚さの変化も確認。さらに、腸の微生物叢(マイクロバイオーム)も、地球にいるマーク氏とは違うものに。しかし、地球帰還後に、遺伝子の90%以上が正常な発現レベルに戻ったそうです。長くなったテロメアの大部分は帰還して間もなく通常の長さに戻ったそうですが、一部は出発前よりもかなり短くなったそうです。

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/041200226/