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豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

豪グレートバリアリーフが白化

2016-05-04 08:30:15 | 研究
オーストラリアにある世界最大のサンゴ礁で世界遺産にも登録されているグレートバリアリーフ(Great Barrier Reef)で、サンゴの色が白くなる白化現象が全体の93%に広がっていることが明らかになったそうです(AFPBB NEWS)。白化の被害が記録のある中では最悪であることが改めて確認されたそうです。今回、上空と海中で詳細な調査を行ったところ、白化を免れているサンゴ礁がグレートバリアリーフ全体のわずか7%に過ぎないことが明らかに。グレートバリアリーフは豪東海岸沿いに約2300キロメートルにわたって連なっているものだそうで、白化の被害は南側では小さく回復も早いとみられているそうですが、最も手つかずの状態にある北側は非常に深刻だそうです。調査した911か所のサンゴ礁のうち大規模な白化を免れているのはわずか68か所に過ぎなかったとも。白化は、通常サンゴと共生して光合成を行う微小な藻類が海水温度の上昇など異常な環境条件によって失われることで起きるそうです。海水温度が下がり、藻類が戻ってくればサンゴは回復するそうですが、科学者らは昨年、太平洋赤道域東部の海面水温が平年よりも高くなるエルニーニョ現象の影響で、世界的に白化が進む恐れがあると警鐘を鳴らしていたそうです。
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