健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

音楽を使った遊び

2016-05-13 08:30:27 | 研究
赤ちゃんの遊びに音楽の要素を取り入れると、言語能力習得の一助となる可能性があるとする研究論文がPNASに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。研究では、生後9か月の赤ちゃん39人とその保護者を対象とした小規模なもので、毎回15分間のセッション(遊び)を1か月にわたり12回ずつ行ったそうです。赤ちゃん20人のグループには、保護者と一緒に座ってもらい、童謡を聴きながら、音楽に合わせて太鼓を叩かせたそうです。音楽は、古くからある童謡のほか、野球の試合で定番となっている「私を野球に連れてって(Take Me Out to the Ballgame)」やワルツが使われたそうです。残りの赤ちゃん19人にも、玩具やブロックなどで活動的に遊ばせたそうですが、音楽の要素は排除したそうです。1か月後、それぞれの赤ちゃんに脳磁図(MEG)と呼ばれる脳検査を受けてもらい、グループ間での違いの有無を調査。その結果、遊びに音楽を取り入れたグループの赤ちゃんは、注意力の制御やパターンの検知に関わる聴覚皮質と前頭前皮質の反応がより強かったというものです。
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