健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

「健康判定」の喫煙経験者

2015-07-08 08:30:22 | 研究
基本的な肺機能検査で問題なしと判定されたとしても、喫煙者もしくは過去に喫煙経験のある人の半数以上は、未診断の肺疾患に罹患している可能性があるとの研究結果が、Journal of the American Medical Association Internal Medicineに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。今回の研究は、1日に1箱以上の喫煙を10年間続けていた45~80歳の9000人近くを対象に行われたそうです。研究対象者の約半数は「肺機能検査結果に基づき、病気はないとみなされていた」そうです。ですが、呼吸器症状、CTスキャン結果、投薬使用、生活の質に関する問題などを含む他の判定基準を調査した結果、「『病気のない』研究対象者の55%に何らかの呼吸器機能障害があった」ことを発見。その多くは、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の初期段階。COPDは、米国の死因の第3位。また、全体の42%に肺気腫や気道壁の肥厚が認められたほか、23%に重度の息切れがあったとも。
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