健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

HIV新規感染

2015-07-24 08:30:07 | 研究
国連合同エイズ計画(UNAIDS)は、AIDS(エイズ、後天性免疫不全症候群)の原因となるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)の2014年の新規感染者数が2000年比で35%減少したとの報告書を発表したそうです(AFPBB NEWS)。一方で、AIDSをさらに後退させるために世界は投資を大幅に増やし、治療を受けられる機会を拡大する必要があると呼び掛けているそうです。UNAIDSによると、HIVを抑制する抗レトロウイルス薬が1996年に登場したことにより、HIV/AIDS対策には大きな進歩がみられたそうです。抗レトロウイルス薬にはHIVの治癒効果はないが、体内のHIV量を抑えることで他人への感染力を弱める効果があるそうで、2000年と2014年を比較すると、HIVへの新規感染者は世界で310万人から200万人へと減っており、うち83か国では大幅に減少しているか、変化が少ないそうです。ですが、AIDS対策関連の支出は横ばいであることから、UNAIDSでは2020年までに年間320億ドル(約3兆9500億円)をAIDS対策に支出することや、抗レトロウイルス薬の効率的な分配を通じ、2030年までのHIV根絶を目指すことを呼び掛けているそうです。
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