健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

アレルギー抑えるタンパク質

2013-11-23 08:30:24 | 研究
花粉症やぜんそく、それにアトピー性皮膚炎など、アレルギー症状を引き起こすもとになる細胞を抑制する働きを持つタンパク質の特定されたというニュースが先日報道されていました(NHK NEWS WEB)。アレルギー症状は「Th2」という細胞が体内で増え、アレルギーを引き起こす物質を大量に分泌することで発症することが分かっています。研究では遺伝子の働きを抑える「EZH2」と呼ばれるタンパク質に注目し、「EZH2」ができないように遺伝子を操作したマウスは、6日後には正常なマウスに比べて、アレルギーを引き起こす物質が2倍から4倍多く分泌されていたというのです。また正常なマウスの血液に「EZH2」ができない細胞を注入したところ、アレルギーの症状が悪化したとも。したがって、タンパク質の「EZH2」には、アレルギーのもととなる「Th2」細胞が体内にできるのを抑制したり、アレルギーを引き起こす物質を分泌させるのを抑えたりする働きがあることが確認できたというのです。アレルギー症状を根本的に治療できる薬の開発につながる可能性があるそうです。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする