健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

世界初の遺伝子組み換えイネ

2013-11-14 08:30:47 | 日記
フィリピンで商業化が予定されている世界初の遺伝子組み換え(GM)イネの生産が、環境保護団体などの強い反発があるにもかかわらず、今後2、3年以内に承認される見通しだという報道が先日ありました(AFPBB NEWS)。フィリピンに本部を置く国際稲研究所(International Rice Research Institute、IRRI)と比農業省双方の担当者が発表したところによると、GMイネの生産に反対する活動家によって8月に試験農場1か所で破壊行為があったにもかかわらず、新しく開発された遺伝子組み換え作物(GMO)の「ゴールデンライス」は試験栽培を完了したそうです。承認に要する期間の長さによるが、種を農家に流通させる準備が整うまでには最低でも「2年から3年」はかかるそうです。今後はGMイネの消費と栽培に関する安全性を判断するための試験を実施する予定だそうです。ゴールデンライスは、ビタミンAを作り出すように遺伝子組み換えが行われているものとのことです。発展途上国の多くの人々の食事にはビタミンAが不足しており、結果として免疫の低化や失明などを引き起こし、死に至る場合も多いとIRRIは指摘。しかし、多くの環境保護団体は、GMOが有害な副作用をもたらし、それが非GMO作物にも取り返しがつかないほど拡散しかねないとして、GMOに反対しているそうです。さて、世界初の遺伝子組み換えイネの行方は。
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