健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

自己免疫疾患

2013-04-10 08:30:32 | 研究
肥満の人が多く持っているたんぱく質「AIM」が、膠原病などの自己免疫疾患の発症に関与していることが明らかになったそうです(毎日jp)。自己免疫疾患には、複数の臓器に炎症が起きる膠原病のほかに、糖尿病につながるインスリン分泌不全、橋本病の原因となる甲状腺機能低下などがあり、肥満の人に多い傾向があるそうです。詳しい原因や仕組みは謎でした。体内に侵入した異物を攻撃する白血球の一種「マクロファージ」で作られているAIMとさまざまな病気との関係を調べた結果、高カロリーの餌を与えて太らせた通常のマウスでは、自分の細胞などを異物と誤認して攻撃し、自己免疫疾患を引き起こす「自己抗体」が増えることが分かったというのです。AIMを作れないように操作したマウスは体重が増えても自己抗体がほとんど増加しなかったそうです。このAIMは、糖尿病や動脈硬化を引き起こすことも分かっているそうです。AIMの血中量を正常値に維持することで自己免疫疾患の発症を抑えられる可能性があるそうです。
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