健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

脳の仕組み解明へ、国家プロジェクト

2013-04-07 08:30:00 | 研究
オバマ米大統領は、人間の脳の仕組みを解明するための国家規模の研究計画を始める方針を明らかにしたそうです(日本経済新聞)。世界の研究者が共同で人間のゲノム(全遺伝情報)解読を目指して1990年代に始まった「ヒトゲノム計画」に匹敵する大規模プロジェクトになる見通しとのことです。「脳活動解明計画(略称、ブレイン)」と称した計画は国立衛生研究所(NIH)、国防高等研究計画局(DARPA)、全米科学財団(NSF)の3機関が中心となって始動し、計画の立ち上げのため2014会計年度に1億ドル(約93億円)を投じるそうです。民間からもアレン脳科学研究所などが参加するとも。研究では個々の脳細胞や複雑な脳の神経回路がどのように相互に反応し、記録や情報処理などを行っているのかを把握するとともに、脳と人間の行動との関係などの解明も目指すそうです。オバマ大統領は、同計画を「21世紀の偉大なる挑戦」と指摘し、企業や大学、非営利団体などの参加を呼びかけたそうです。脳研究に力を入れる日本政府など世界各国の政府や研究者も同計画に関心を寄せているようで、「ヒトゲノム」計画と同様に、将来的に世界規模での計画に発展する可能性もあるそうです。アルツハイマー病や自閉症などの治療法の確立など、様々な可能性を秘めていますね。
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