宇宙飛行士の免疫系が無重力状態では機能しにくい原因に関する新たな手掛かりが明らかになったそうです(AFPBB NEWS)。血管の内側にある細胞を国際宇宙ステーションへ送り、6日間休ませた後、この細胞を「敗血症」として知られる血液の感染症を広範囲に起こす強力な内毒素(エンドトキシン)であるリポ多糖(LPS)に導入したそうです。単純に6日間宇宙で過ごさせた後に細胞は遺伝的変化を示し始めたが、これは無重力状態での免疫低下に典型的な変化で、宇宙飛行士によくみられる状態だったそうです。私も参加していた、米国Bostonで開催されていたExperimental Biology 2013で発表されたそうです。これは見逃していました。同じ実験を地球上でも再現し、通常の重力状態での感染の進行と宇宙でのそれを比較し、敗血症の治療に新たなヒントが得られたとしています。米国では毎年約75万人が敗血症にかかっているそうです。敗血症は治療しなければ死に至ることもあり、手術後の主な死因の一つでもあるそうです。
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