マッサージが、筋肉の痛みを緩和することは経験的に知られていますが、細胞レベルでどのように作用しているかということについてはほとんど知られていません。この仕組みを解明を目指して、マッサージの効果を調べるため、運動のために筋肉痛を起こしている11人の男性を対象に、調査が行われましたそうです。マッサージをする前、10分のマッサージ直後、そしてマッサージ終了後2.5時間の3回にわたって、筋肉の組織を調査した結果、マッサージによって、細胞間の信号伝達がスムーズに行われるようになることが分かったそうです(Qlife Pro)。また、筋肉を過剰に動かし筋肉が傷つくことによって生じる、物質の核内蓄積も抑えられるとも。筋肉のメタボリズムには影響を起こさないまま、炎症に伴って増加した物質を減少させるという結果も。つまり、マッサージは筋細胞が傷つくことによる細胞のストレスを軽減するということに。本当でしょうか?論文(Sci. Transl. Med. 4, 119ra13 (2012))を読んでみます。